久保  紫月さん





「職場の同僚と一緒に」

出身高校:アレセイア湘南高等学校(神奈川)
出身大学/学部:英国国立バンガー大学 / ウェールズ史と考古学
就職先:株式会社バンダイナムコオンライン(2021年7月~)

※本ページの内容(プロフィール、インタビュー)は、インタビュー実施当時の状況に基づいており、その後の変化や現在の状況が反映されていない場合があります。

〈留学前〉

Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。

高校時代に学校行事の一環として英国に二週間滞在したことがきっかけで、イギリスで勉強したいと思うようになりました。

Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。

私の通っていた高校が元々IFUさんと提携して英語学習に力を入れており、上述の英国研修もその一環でした。また、在学中にはIFUと連携している国際英語塾という、放課後にネイティブの先生で行われる英語の授業を受けていました。IFUさんには高校時代、大学学部進級前はもちろんのこと、入学後から卒業まで多方面で非常にお世話になりました。

Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。

大学学部前のファウンデーション・コースでは約10か月かけてみっちりと、海外大学で勉強していくためのノウハウや知識を学び、海外大学の正規留学に向けて準備を行うため、実際に入学した後も勉学に関する不安などはあまりありませんでした。エッセイの書き方やレクチャーを受ける際のメモの取り方等、様々なことを入学前に学べるのは、IFUを通じて留学をする強みだと思います。さらに、ファウンデーション・コース期間中にホストファミリー宅に滞在し、彼らと共に生活を送った経験は私にとって非常に良い思い出になりましたし、大きな利点にもなりました。

Q. バンガー大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。

高校時代にバンガーを訪れてから、バンガー大学へ進学することを決めました。その時は二週間という短い間の滞在でしたが、またここに来たいと思える場所でしたし、次は観光ではなく勉学のために訪れたいと思いました。

〈ファウンデーション・コースについて〉

Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役に立ちましたか?)

日本にいてあまり経験のなかったディスカッションやプレゼンテーションの仕方、エッセイの書き方やそれに適切なアカデミックな英文法・表現方法や、レクチャーのノートテイキングの仕方がとても役に立っています。あと、個人的にソシオロジーの授業と試験問題の形式は、大学学部で実際に行うものに近いな、と感じており、その経験が活かされていると思います。

Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うこと。

上記でも述べましたが、ファウンデーション・コースでの一年間は大学で勉強する上での必要な英語力だけでなく、エッセイの書き方やプレゼンテーションの実践まで、学部で授業を受けるにあたって必要な知識を教え、生徒にそれを吸収し発揮させてくれる貴重な期間でした。実際に学部のレクチャーを受けたり、課題をこなしていく上で、このコースで学んだことが全て活かされていると実感しています。

Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。

基本的に毎日復習や宿題に追われていましたが、週末や夏休み、冬休み等の間はファウンデーションの学生みんなと近場に出かけたり、ロンドンに旅行に行ったり、季節のイベントごとにお互いのホストファミリーの家に行ってパーティをしたりと、勉強も遊びも楽しみながら両立して過ごしていました。

〈大学学部進級後について〉

Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごし方を教えてください。

専攻する学部にもよりますが、基本的にファウンデーション・コースに比べると大学の授業の時間は格段に減り、自分のフリーな時間が増えます。私の場合は、一日3~5時間レクチャーやセミナーがあり、それがだいたい週に3日か4日程度で行われていました。9時から授業が始まり10時に終わり、その次の授業は15時に開始という感じです。そういう風に授業と授業の間に時間があるときは、大抵図書館に行き、授業の復習や課題の資料集めに勤しんでいました。私は自室よりも図書館のほうが落ち着いて勉強ができるタイプなので、そうしていました。休日は、図書館で借りた本を読んだり、友人と出かけたり、食材の買い出しに出かけたり、自分の趣味に時間を使っていました。休日でも課題提出期限や試験日が迫っている時期は、図書館にこもって勉強していましたね(笑)

Q. 滞在方法について教えてください。

大学学部一年時は寮生活で、その後卒業までは友人とルームシェアをしていました。

Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。

日本語が達者なイタリア人の友人が、日本人の私に日本語の文法を英語で教えてくれたことがありました(笑)

〈留学全般について〉

Q. 留学経験で得たものは何ですか?

ファウンデーション・コースを含めた4年間のイギリスでの正規留学は、語学面だけでなく生活面、更には精神面においても成長することができました。自炊やお金のやりくりなど日々の生きていく上で当たり前で小さく、また些細なことですが、そういったことを親元を離れ自分の責任をもって行うことで、自立心の確立、内面的な成長に繋がったと自分自身でそれを感じるだけでなく、血縁者や友人といった第三者からそのような指摘を受けることが多くなりました。周りの人たちの自分に対する評価や印象がこのように変化していったおかげで、どの様に自分に自信を持つか、如何にして人に流されず自分を理解して受け入れて貰うかなど、以前できなかったことが自然とできるようになりました。

Q. 留学先で大変だったことは何ですか?

私自身、元々は大人しい性格であまり自分に自信を持てず、自分の意見をはっきり主張できるタイプの人間ではありませんでしたし、更に英語は苦手教科だったことも含め、とにかく自分の話す英語に自信を持てるようになるまでが時間がかかり大変苦労しました。そのため、自信を持って英語で自ら何かを発せるようになったのもずいぶん後でした。大学で授業が始まってからファウンデーション・コースで学んだことを活かしつつ、授業や課題にて英語を使っていくうちに自然と自分の英語が大学で通用していると実感し、段々と自信が持てるようになりました。

Q. 留学の経験を今後どのように活かしていきたいと思いますか?

大学卒業後は、留学で培った英語力を活かせる職種はもちろんのこと、それに加え「人と人を繋ぐ、または人と深く関われる仕事」がしたいと思い就活に励みました。一般的にはどのような職業においても人との関わりというものは必須ですし、それを無くしては成り立たないというものがほとんどではあると思うのですが、特にそれが色濃い職種、またはそれを軸として動いている会社や企業への就職を希望していました。私自身、留学の際に多くの方々に支えられ大学に入学し、更にその後の大学生活においても人と人の繋がりや助けがあったからこそ乗り越えられたと言っても過言ではありません。私の留学経験が海外留学を希望する子どもたちや、将来の子供たちの進学先の選択肢の幅を広げ、彼らの未来の可能性を世界へ広げるようサポートすることを目標に掲げ、日々業務に取り組んでいます。

Q. 留学となると、語学力、費用がネックになる人が多いようです。英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?その他、経済面に関して何かありましたら教えてください。

語学力については、やる気と根気さえあれば大丈夫だと思います。上述していますが、私は中学生の頃、英語は得意教科ではなくむしろ嫌いでした。高校生になってもすぐには英語の成績は上がらず、大学学部進級以前にファウンデーション・コースの課程を乗り越えられるかが不安でした。しかし、ホストファミリーと共に生活する以上、毎日彼らと会話をし意思疎通を図るには英語は必要不可欠ですし、更にファウンデーション・コースにおける授業の内容は全て英語で教えられ、英語で課題をこなさなければならない状況下におかれるので、ゆっくりではありましたが語学力は着実に身に付いていきました。大学学部進級直前まで自分の英語力に不安はありましたが、実際に大学で勉強を始めた頃には不安は無くなりました。経済面においては、私は学生支援機構という日本の教育団体から奨学金を借りていました。大学の学費や生活費は全てそれで賄いました。

〈就職活動について〉

Q. いつごろから、どのような形で就職活動を始めましたか?

就活を本格的に始めたのは、大学卒業を2ヶ月後に控えた2018年4月頃からでした。ロンドンで行われたキャリアフォーラムという留学生向けの就活イベントにも参加しました。2018年6月にバンガー大学を卒業し、6月下旬に参加した就活イベント(東京)で、新卒で入社した企業とめぐりあうことができました。

Q. 日本企業は英語を使って仕事をできる人材として海外大学卒業生の採用に積極的だといわれていますが、就職活動中、それを感じましたか?また、どんなときにそれを感じましたか?エピソードなどあれば教えてください。

感じました。正直、就活前は日本で希望する会社や企業から内定を頂くのはもっと大変なことだと思っていました。ですが、私は実際に6月下旬にキャリアフォーラムという就活イベントに参加し、第一希望であった会社の面接と適性審査を受け、気が付けば最終選考まで残り、結果7月中旬に教育系の会社で内定をいただくことができました。思っていたよりも早く就職が決まったので驚きました。私の参加した就活フォーラムでは、多くの企業が「海外の大学で4年間過ごした」という経験は仕事に活かすことができ、更にそういった人材を積極的に求めているのだと感じました。英語力はもちろんですが、それと共に海外留学で培ってきたプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が、日本の将来におけるグローバル社会で重要視されているのではないかと思いました。就職活動をした際も、主に英語力を活かす業種に力を入れていたということも大きいですが、企業は積極的に英語を実用的に使える人材を欲していると感じました。英語を話せる日本人の存在自体がまだまだ希少だと感じるこの世の中で、留学生は語学力だけでなく、自国から飛び出し様々な文化や価値観に触れた経験自体が十分なアバンテージになります。留学生は企業から一回り大きく成熟した人間として見られていると思いますし、実際、このコロナウイルスにより就職氷河期とも言える情勢下でしたが、私自身の英語力と留学経験があったことで、この度転職に成功しました。

Q. 英語力以外で評価されていると感じた点があれば、具体的に教えてください。

コミュニケーション能力があり、良好な人間関係を築けると評価されることが多いです。私自身、特別もともと人とうまく付き合えたわけではなく、留学を通じ様々な意見や価値観を持つ人たちに出会い、交流を深めていく中で自然とできるようになった、という感覚に近いと感じています。

〈その他〉

Q. 現在、どこで、どのような仕事をしていますか?留学経験が現在の仕事にどのように活かされていますか?または、留学経験を活かして、今後どのようなことをしたいと思っていますか?

現在は、弊社の運営する横浜の英語教室と隣接するプログラミング教室の教室長として、新規生徒の体験授業から入会までの案内、既存生徒・保護者へのフォローに加え、英語力を活かした外国人講師のサポートに従事しています。生徒と保護者とのやり取りにおいて必要な折衝力・信頼構築力は、留学時代に身についたものです。この2年間、外国人の講師のサポートをする中で、自分自身が軸となり英語力を存分に活かせる仕事にいつか就きたいと考えるようになり、転職を決意しました。7月からはゲーム制作会社にて、海外企業とのブリッジング業務を担当します。

Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。

私は、高校生の時にイギリスでの留学を決心し、3年の大学課程を経て最終的に卒業したこの一連が一番それを証明していると思っております。高校に上がったばかりの高校一年生の当時の私は、英語の成績は学年全体の中の下といった位で、おおよそ海外留学など叶う英語能力などあるはずもなく、自分自身もまさか後にイギリスの大学への留学を決心するとは思ってもみませんでした。しかし学校行事の一環であった英国研修をきっかけとして、国外への進学など一度も考えたことも、進学先の選択肢として目も向けたこともない視野の狭い自分を奮い立たせることとなり、最終的に「学生時代に留学できる機会があったのにも関わらずそれを拒み後悔した」という恩師の言葉を聞いて、今このちっぽけな英語力しかない自分でも全力を尽くしてこの難題に挑もうと決心しました。勉強に集中できるのは学生時代しかありませんし、今のこのご時世、社会人になってから留学をすることは難しいです。まずは、進学先の選択肢は日本だけではないということを知り、視野を広げてほしいと思います。

<2021年5月インタビュー>

英国、アイルランド、米国大学正規入学