学生の声:バンガー大学進学

赤垣 汐音さん

出身高校:東京都立第一商業高等学校(東京)
出身大学/学部:英国立バンガー大学3年 / Business Management and Marketing

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由・きっかけをお教えください。
A. 高校3年生の時に高校を通じて参加した、I.F.U の2週間の英国研修になります。日本の大学しか視野に入れていなかった私が、違う世界を体験することで刺激を受け、こういう道もあるんだと選択肢が広がりました。その経験から、『自分の可能性』と『視野』を広げたいという想いが強くなり、海外大学進学を決断しました。
Q. バンガー大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. インターナショナルな大学かつ3年で学士号を得ることができるからです。前者に関して、『留学をするなら日本の大学ではできない経験をしたい』という私の想いから、世界各国から学生がきており、自分とは異なる文化や価値観に触れる機会が圧倒的に多いバンガー大学が魅力的でした。実際に入学してみて、周りはインターナショナルな友達ばかりで、その国の文化や宗教を本人から聞くことができるのは、誰もができることではないと思うので貴重だと感じています。後者に関して、同じ代と遅れを取らずに就職できるため、バンガー大学を選びました。私にとって、同じ代と1年間遅れて就職するのは抵抗があったため、3年で卒業しギャップがなく就職できるバンガー大学が魅力的でした。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで学んでよかったと思うことは? あるいは、ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?)
A. 特に役立ったと感じるのは、エッセイの書き方です。
ファンデーション・コースを受ける前までの私は、大学で通用するアカデミックなエッセイの書き方、単語やイディオムなどの知識が全くなく、どのように文を構成しどのような流れで書くのか分かりませんでした。しかし、授業を通し、一から丁寧に書き方を教えていただけたので、2,000 字や3,000 字の課題をこなさなければいけない大学でも、あまり困ることなく取り組むことができています。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. 月曜日から金曜日は毎日9時から5時までしっかり授業があるため、慣れるまで少し苦労しました。常に課題に取り組み、またバンガー大学学部進級条件のIELTS試験の取り組みもあり、家に帰ってからも勉強をしたり、土日なども図書館にこもっていました。しかし、休日など時間がある時は、ホストファミリーと一緒にご飯を作ったり、お手伝をしていたので、とても良い気分転換になっていました。
〈大学学部について〉
Q. 大学の学部ではどのようなことを学びましたか?
A. 大学ではマーケティングとビジネスマネジメントを学んでいます。
マーケティングは、市場や顧客のニーズを理解しそれに応じた戦略を開発することで、企業や組織が商品やサービスをより効果的に販売するためのスキルを学んでいます。ビジネスマネジメントではビジネスにおいて成功するための戦略的思考や問題解決能力など競争力を高めるためのスキルを学んでいます。
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごし方を教えてください。
A. 週に6コマ(各2時間)ほどの授業しかないため、ファンデーションの時に比べると、勉強と娯楽の割合いを均等に保つことができ、心に余裕を持って生活できているように感じます。平日は、課題をやるため図書館に行ったり、気分転換のためジムに行き体を動かしています。また、現在は3人のお友達とシェアハウスをしているので、夜は一緒に映画を見たり、ご飯を作ったりすることもあります。休日は、お友達と出かけたり、ケーポップサークルに所属しているのでその練習に参加したりなどして、過ごしております。バンガー大学は、授業や課題など程よい忙しさなため、自分の時間も十分に確保したいという方には最適の大学だと感じます。
Q. 滞在方法について教えてください。
A. ファウンデーション・コース中はホームステイ、大学1年目は大学の寮、2年目は中国のお友達とシェアハウス、3年目の今は、アメリカ、タイ、フィリピン人のお友達と一緒に住んでいます。毎年違う場所で、違う人と生活をしており、人生においてそのような経験ができることはほぼないと思うので、とても貴重な体験だなと感じております。また、身の回りのことは全て自分でやらなければいけないため、自立心と生活能力も同時に向上させることができます。
Q. 留学をして一番大変だった経験を教えてください。また、どうやってそれを乗り越えましたか?
A. 私は意思疎通が全くできないにも関わらず留学を決断したため、スピーキング力とリスニング力を上げるのにとても苦労しました。ホストファミリーにだめと言われたことが理解できず、やってしまい怒られた経験があるほど、当時の私の能力は乏しかったです。そのため、1人でいるときは声に出して英語を話したり、ホストファミリーと一緒にご飯を作ることで英語に触れる機会を作っていきました。また、大学学部進級後は10個以上の部活やソサエティーに1人で参加し、自ら声をかけることで、苦手意識を払拭していきました。
〈留学全般について〉
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A.『当たり前なことなど何もない』ということです。
留学をするまでの私は、19年間同じ言語、文化を持つ人と関わり、その国で育ち、何不自由感じることなく生活してきました。当時の私は、自身を取り巻く環境、家族、友人の存在全てが当たり前にあるものだと思い込み、『感謝』を言葉に出すことが少なかったように思います。そんな自分が単身でイギリスに行き、自分の中の当たり前が何も通用しなくなった時、自分がどれだけ恵まれた環境で育ち、周りの人に支えられて生きてきたかをあらゆる場面で気付かされました。留学では、大小問わず多くの困難が降りかかるため、自分と向き合わなければいけない時間が多くあり、とても辛いと感じたことが何度もありました。しかし、そのような経験があったからこそ、周りの人の支えを実感することができたり、自分を見直すことができ『うまく行っている時ほど、人の支えを忘れない人でありたい、1番近くにいる友達や家族にほど感謝の気持ちを伝え、誰よりも大切にしたい』と思うことができました。
Q. 留学の経験を今後どのように活かしていきたいと思いますか?
A. すごく当たり前のことですが、周りに対して感謝の気持ちを言葉にして伝えることです。常に自分を客観視し、何事に対しても謙虚な姿勢で向き合うことで、日々の些細な出来事に感謝することができ、大切に生きていきたいと感じています。親など距離が近い人ほど、当たり前の存在と錯覚してしまい言葉にすることが少なくなっていってしまいがちですか、そういう人にほど私は小さい感謝を伝えていきたいです。
Q. 留学となると、語学力がネックになる人が多いようです。 高校時代、海外大学進学に向けて、特別な勉強をしていましたか?
英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?
A. 高校3年生の夏、急遽海外大学に進路変更したため、それまでは特に特別な勉強はしていませんでした。ですが、決断した後は、高校の英語の先生に個別でファンデーション・コースのテスト対策をしていただいたり、週に1回英会話を習っていました。大学2年生になってくらいから、英語力の不安は少しずつなくなっていったように思います。私はスピーキングに1番苦手意識を持っていたため大学学部に進級した後も、それは消えることはありませんでした。
しかし、自ら新しいグループに飛び込み人より多く英語に触れる機会を作ることで、自信に変わっていきました。また、インターナショナルな大学なため、英語を第二言語とする生徒が多く、お互いに難しさを理解しているため失敗を恐れず話すことができたことは大きかったと感じています。
〈就職活動について〉
Q. いつごろから、どのような形で就職活動を始めましたか?
A. 大学3年生の1月の後半から本格的に準備し始めました。私は日本企業を目指しているため、日本の学生と同じような動きをしていました。3月末頃から企業の締め切り日に合わせて順番にエントリーシートを出していき、4月は複数の面接をオンラインでこなしていました。
Q. 日本企業は英語を使って仕事をできる人材として、海外大学卒業生の採用に積極的だといわれていますが、就職活動中、それを感じましたか?また、どんなときにそれを感じましたか?エピソードなどあれば教えてください。また、英語力以外で評価されていると感じた点があれば、具体的に教えてください。
 A. 今のところ私が受けた業界はホテルになるのですが、面接を受けている最中『英語で何か話してください』と言われたことが多くありました。あるホテルでは面接全てが英語で実施され、『英語力』に重点をおいている企業はやはり多いように感じます。その人の持つ『人柄』や『雰囲気』だと思います。
あるホテルの面接を受けた際、あまりうまく受け答えができず、絶対に落ちたと思っていました。しかし、最終的に内定をいただくことができ、自分自身なんでだろうと考えた際、面接を通して常に笑顔を意識していたことが大きかったように思いました。 
〈その他〉
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A. 4年後、日本の大学を卒業したあなたと海外大学を卒業したあなた、2 通りの未来を想像してみてください。どちらのあなたの方が、輝いていますか?
私が高校3年生の際、同じようにイメージした時、海外大学を卒業している自分の方が圧倒的に得るものが多く、自信に満ち溢れていました。自分なんかが海外で本当にやっていけるのか、英語力に自信がない、という不安な気持ちが上回り、決断できないのは痛いほど分かります。当時の私も勉強自体あまり得意ではなく、英語にも自信が全くなかったので、決断するまでにすごく悩みました。しかし、そんな私が今留学を経験し言えることは、あなたが思っている以上に留学では価値のあるものを得ることができるということです。これは決して、高い英語能力や多様性、強い精神力だけではありません。自分の財産になるような経験や出会いが多くあり、これらのおかげで人としても成長することができたと感じています。留学をしたからこそ、気づけた自分の強みや弱み、あらゆる場面で自分自身を見つめ直す機会が多くあり、これらのおかげで今後の人生の軸になるような学びも多くありました。決して楽な道のりではなかったのですが、私は自分のした決断に全く後悔はしていません。今少しでも興味があり、不安で決断できないということなら、まずは1歩踏み出してみてください。もし、壁にぶつかってしまったらその時に考えて、違うやり方を試せばいい。大事なのは、結果ではなくその過程です。
あなたのその勇気ある1歩が、4年後のあなたの姿を大きく変えてくれます。

<2023年5月インタビュー>

長坂 幹也さん


出身高校:市川高校(千葉)
在籍大学/学部:英国立バンガー大学 2年生/ Business and Marketing

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由を教えてください。
A. 受験生だった頃、自分が大学に通っていることを想像し、日本の大学に行って何をしたいかを考えた時に、友達と旅行に行ったり、そのためにバイトをたくさんしたりと、とにかく遊びを第一に考えている自分がいました。もちろんそれも確かに重要なことだとは思いますが、やはり海外の大学に行った方が自分にとって絶対にプラスになると感じ、留学の道を考え始めました。少なくとも英語力は絶対に身に付きますし、日本にいては知ることのできないたくさんの人の考え方や、今まで味わうことのなかったことを経験でき、その経験は自分の人生の中で大きな財産になるなと考えたからです。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 僕の通っていた塾を通して知りました。I.F.Uの最大の魅力は、やはりファウンデーション・コース期間、さらにはその後の大学生活の間行っていただける手厚いサポートです。まだ経済的に自立もしていない自分が、海外の地に一人で生活することは、正直不安も大きいですが、その中で信頼できる日本の機関があるということは、僕にとって非常に心強いものです。また、ファウンデーション・コースという期間を通して、大学で必要とされるアカデミックな英語や、日々の生活で必要とされる日常会話など色々と伸ばすことができたので、それも今の自分にとって、大きな自信へとつながりました。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. やはり一番は、いつでも相談できる場所があるということだと思います。周りに日本人がほとんどいない状況下で不安や孤独を感じることはありますが、その中でも頼れるものがあるというのは非常に心強いです。
Q. バンガー大学を希望した理由、また選んで良かったと思う点を教えてください。
A. バンガー大学は、日本の教育制度を考えると非常に珍しいのですが、3年で卒業できるというのが魅力の1つだと思います。経済的に考えても、日本の4年制の大学に行くのと、そこまで大きく違いがあるわけでもありません。また、大学に入学する前から、のんびりとした雰囲気のある非常に平和な街だということを聞いており、実際に来てみても、海や山が近く、たくさんの自然の中でそういった雰囲気を感じることができました。
Q. 保護者の方は、海外大学進学について、どう思っておられますか?
A. 僕の両親は、ビジネスで活かせる語学力、異文化などの国際感覚、グローバルな関係の構築など、海外大学進学における利点をかなり前向きに捉えていて、僕がこういう理由で行きたいということを話したら、すぐに承諾してくれました。現在は、自分が英語で書いたエッセイなどを見せて、それをすごいと褒めてくれたりもしますが、それ以上に心や行動の変化によく気づいてくれるように感じます。大学の専門科目だけに留まらず、幅広く興味を持っていること、ホストファミリーや寮の友人との交流を通じて、多様な思考や生活スタイルを自然と身につけようとしていること、また、年齢、国籍を問わず交友関係を広げていこうとしている姿勢など、多くの変化に気づいてくれています。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うことは何ですか?
A.中高の勉強、大学に向けた受験勉強では学ばなかった、アカデミックな英語を学ぶことができたということです。ファウンデーション・コースで行った学びが、今の大学での学びの土台となっていると感じています。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?
A. アカデミックなエッセイの書き方を教わり、その練習をした授業は今でも非常に役に立ったと感じています。大学での提出物の多くはこういったエッセイベースの物が多いので、一年間みっちりと練習してきてよかったと思っています。
Q. ファウンデーション・コース中のホームステイはどうでしたか?
A. ファウンデーション・コース中のホームステイは、英語を学び試せるという最高の場でした。ホームステイ先に何人かのファミリーメンバーがいるのであれば、その人たちの話していることを聞くことで、実際に現地の人はこういった場面でこういう言葉を使うんだということを生で学ぶことができますし、そしてそれを自分もホストファミリーに実際に使ってみることで最高の英語の練習になります。また、英語を話すコミュニティが小さければ小さいほど、自分で話さなければならない機会は多くなるので、そこが英語の授業とは違ったいい点だと思います。生活面については、ライフスタイル、宗教、男女平等への理解、人種への理解など、日本とはかなり異なっている点も多いですが、それを感じられるのも海外ならではのことなので、僕にとっては非常に興味深く、いい刺激となっていました。僕は、ホストファミリーには、わからなかったこと、疑問に思ったことはなんでも聞き、逆に僕についても友達や日本の家族と話すように全てをオープンにして話すことで、毎日楽しく生活ができ、ホストファミリーともいい関係が築けたと思います。特に、ロックダウン中は、いつも以上にホストファミリーと一緒にいる時間が長かった分、たくさん会話をし、お互いを理解し、楽しいことも共有することができました。
Q. コロナが流行し始めた2020年春はファウンデーション・コースに在籍していましたが、対応はいかがでしたか?
A. コロナが英国に広がりつつあり、政府もロックダウンを検討しているという情報が出ると、すぐにファウンデーション・コースの授業もオンラインコースに切り替えられました。当初は、少し大袈裟なのではないか、やはり対面授業がいいと思っていましたが、事態はどんどん深刻化していったので、早めにオンライン授業に変更されたことは正しい判断だったと感じています。 
〈コロナ禍の大学学部進級後・大学学部生活について〉
Q. 2022年春時点での、コロナ禍の授業について教えてください。
A. 学部ごとに多少異なる部分はありますが、僕の学部では対面とオンラインでの授業が併用されています。全ての授業が対面で行われていますが、海外に住んでいる人など、未だにイギリスに来るのが困難な学生もおり、またコロナ禍にオンラインでの授業の便利さが認識されたこともあって、対面とオンライン両方で授業を受けることが可能となっています。更に、全ての授業が録画されており、授業後すぐアップロードされるので、授業で分からなかった部分を見直したり、テスト前に復習することもできます。授業は、ほぼ全ての授業でパワーポイントを用いて要点を解説し、適時その内容に関してディスカッションを行うといった形で進められるのですが、このパワーポイントは授業の数日前にアップロードされるため、多くの学生が予習をするのに用いています。また、先生が毎回の授業の内容に関連した記事や論文を載せてくれたり、さらにはそれぞれの授業で先生推奨のテキストブックなどが紹介されるため、そういった教材で自習をしています。課題に関しては、ほとんどの授業で、1学期に1つから2つあり、主に学期の中盤から後半にかけて期日が設けられているため、日々少しずつやっていく必要があります。 
Q. (大学の授業があるときの) 平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。
A. 平日には、ほとんどの日に1〜3コマほど授業が入っていて(1コマ2時間なので合計2〜6時間)、僕はほぼ全ての授業を対面で受講しています。家は大学から非常に近く徒歩5分程度なので、連続して授業がない限りは、合間に家に帰って次の授業の準備をしたり、少し休憩したりして過ごしています。授業が1つしかない日などは、授業後に大学のジムに行って体を鍛えたり、友達と家で話したり、買い物したりなど、特にこれといった時間の使い方はしていません。バンガー大学のほとんどの授業は午後6時までには終わるため、夜は様々な国のソサイエティ(ジャパニーズソサイエティ、チャイニーズソサイエティ、インドニージアンソサイエティなど)に参加して、新たな友達との出会いの場、更にはそこでできた友達との交流の場になっています。休みの日は、友達と外に出かけたり、家の中で話したりして、リフレッシュする時間となっています。課題の期日やテストが近い時などは、週末にギアを上げて行っています。
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 大学1年生の時は、バンガー大学の寮に滞在していました。大学2年生からは、大学の近くの一軒家(徒歩3〜5分ほど)を1年間借りて、友達とシェアハウスをしています。僕とインドネシア人の友達の、2人で暮らしているのですが、今年度から大学のソサイエティなどが対面で再開されたこともあり、ほぼ毎日友達が遊びにきて、一緒に話したり、ご飯を食べたりしています。バンガーの街では、シェアハウスというのがかなり人気で、ほとんどの家では電気、ガス、水道代など込みで一ヶ月に決められた家賃を払い、一年ほど滞在するという学生が多くいます。
Q. ファウンデーション・コース中にお世話になったホストファミリーとは、学部進級後の今も交流がありますか?
A. ホストファミリーとは、相変わらずとても良い関係が築けていて、1ヶ月に1回ほど会っています。ホストファミリーの家に泊めてもらったり、バンガーに遊びにきてもらい一緒にご飯を食べたり、何回か一緒に旅行に行ったりもしました。以前と変わらず親切にしてくださり、日常的な話から深い話までなんでも話せて、僕のことをすごく理解してくれている、大袈裟でなくイギリスのもう一つの家族のような存在です。
Q. 大学がある現地(英国ウェールズ地方バンガー市)のコロナの状況はいかがですか?
A. バンガーは北ウェールズ地方にある小さな街なので、東京と比べると、感染者数は圧倒的に少なく、比較的安全な街だと思います。もちろん完全に安全とまでは言えませんが、ほとんどの規制は撤廃され、多くの人々がそこまで神経質にはなっていないように感じます。また、コロナ対策は日本よりもかなり進んでいて、ほとんどの人がワクチンの3回目接種を終えていますし、大学/政府が無料でコロナの簡易検査キットを配布しています。(2022年4月1日からはコロナの症状がある者のみ簡易キットを受け取っています。)こういった面でも、人々がより安心して生活できているのかもしれません。
Q. コロナにより価値観が大きく変わると言われています。英国をはじめヨーロッパではコロナの規制が撤廃され、通常通りの社会活動に戻ってきています。コロナ前、コロナ後を英国で過ごされましたが、違いは感じられますか?もしくは、ご自身に何か変化(気持ちの変化など)はありましたか?
A. コロナの影響でオンライン技術が凄まじい勢いで発達した一方、やはり人と人がface-to-faceで交流することの大切さを改めて感じました。授業においても、昨年度は全てがオンライン上で行われ、ディスカッションの場などが設けられたりはしましたが、時には学生が発言しにくいような雰囲気を感じていました。今年は対面授業になり、学生たちは皆意識が高く、授業中に活発に意見を交わしています。
生活面においても、昨年ソサイエティ(サークルのようなもの)に何度かオンラインで参加しましたが、なかなか対面のようにスムーズに話したりすることが難しく、友達もあまり作れませんでした。今年度、全てのソサイエティが対面でイベントを開くようになると、様々なナショナリティを持つ友達と会話する機会も増え、英語力も一気に向上したと感じています。また、コロナ禍でもなお、関わりを持ってくれた友達は、真の友達として再認識することもできましたし、様々な規制が撤廃された今、当たり前に感じていたことに関して、改めて感謝するようになりました。
Q. 世界100ヵ国以上から留学生が集まる多国籍な環境で、勉強・生活をされていますが、他の学生との交流について教えてください。
A. 様々なナショナリティの人々と話すことは本当に興味深いです。日々、新たなことを学ぶことができます。以前、中国から来た僕の友達と思い切って歴史の話をしたことがあるのですが、その友達は僕が「日本人として、第2次世界対戦は間違っていたと思う」と発言したことに対して、衝撃を受けたそうです。以前はあまり日本人に対していいイメージを持っていなかったらしいのですが、その発言以降、日本人へのイメージが変わったと言っていました。もちろん、人によって様々な意見があるとは思いますが、僕個人の意見が、時には日本人全体に対するイメージを変えてしまうということに気がついた、いい経験になりました。また、僕の友達にはイスラム教徒の友人が何人かいるのですが、イスラムには様々な生活面での規制があります。有名なものとして、豚肉を食べない、お酒を飲まない、などがありますが、日が出ている間は飲食を一切しないという断食を1ヶ月もしたり、他の人との恋愛的なデートが禁止だったりなどと、僕が想像していた以上に厳しい規制もたくさんあり、それらの文化習慣の違いは非常に興味深いと感じました。また、話を聞くとその理由についても教えてくれ、例えば、お酒を飲むと自分自身のコントロールができなくなることがある、豚肉は衛生的に清潔ではないとされているなどと、非常に合理的なものばかりで、それを実際のイスラム教徒人たちから聞けたのは、よい経験でした。
また欧米の人たちは、ジョークを永遠に言い合うなど非常にフレンドリーな印象がありました。とはいっても、同じ人間で、時には日本人を同じように、時には仲間外れをしたり、仲の良い人とは陰口や噂話などをすることもあり、そういう意味で同じ人間なのだと妙に納得しました。
〈その他〉
Q. 海外大学進学にあたり、奨学金制度などを使っていますか?
A. 僕の場合は奨学金などの制度は使用していません。僕の通っているバンガー大学の場合、3年で卒業できますし、大学院の過程も1年で取得することができるので、長い目で見れば日本の大学に進学する場合と比べて、そこまで大きくは変わらないと思います。
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A.
日本の大学に進学する自分と海外の大学に進学する自分の、2通り想像してみてください。どちらの方が大変そうですか、どちらの方が楽しそうですか。楽な方を選ぶのは簡単ですが、得ることが多いのは圧倒的に難しい方です。この難しさを乗り越えたときには、楽なことをしている時とは全く違った楽しさ、達成感を味わうことができると思います。一度山を登ると決めたら、山は高いに越したことはありませんし、登り始めが早いに越したことはありません。海外生活は皆さんが思っている以上に楽しいですし、そして意外と一人でも乗り越えられちゃいます!!

<2022年4月インタビュー>

2020年11月に20歳になっています。

川村 まゆさん


出身高校:アレセイア湘南高等学校(神奈川)
在籍大学/学部:英国立バンガー大学 2年生/ Social Policy and History

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由を教えてください。
A. 海外大学進学にはとても興味があったのですが、経済的にも、環境的にもすごく難しい状況で、親の反対もあったのですが、一年間の準備期間や奨学金があることを知り、学校の先生方の支えもあり、決断しました。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 高校がI.F.Uと提携を結んでおり、留学を決断する前に問い合わせをした時も、とても丁寧に対応していただきました。大学学部進級に向けて準備をするファウンデーション・コースの制度もあったのでI.F.Uを通して留学することにしました。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. ファウンデーション・コースの準備期間を通して英語だけでなく、専門的な知識、大学に入ってからの時間管理など、大切なことを学べました。また、大学の手続きや帰国の際もたくさんサポートしていただき、大学学部進級後も気にかけてくださり、感謝しています。
Q. バンガー大学を希望した理由、また選んで良かったと思う点を教えてください。
A. 高校の時に2週間、バンガーに研修で滞在していたので、勉強に適した自然豊かな環境のバンガーを選びました。バンガーは広い街ではないのですが、大学には130カ国以上からの留学生がいます。街全体が学生街ということもあり、スーパーや文房具店など充実しており、とても暮らしやすいところです。大学内にも他国からの留学生や、ウェールズ語のバイリンガルな学生が多いので、多様な環境、文化の中でよき学びができています。
Q. 保護者の方は、海外大学進学について、どう感じておられますか?
【2021年2月時点のまゆさんのお母さまからの回答です】
A. 娘の曾祖父が外国留学経験者でしたので「留学」というものへの抵抗感は一切ありませんでしたが、まさかわが娘が!という感覚はありました。当初、娘は国内大学への進学を考えていました。高校の先生方からは海外大学受験を勧めていただき、本人の努力を認めてくださっているのは有難い、嬉しいと感じていましたが、現実的には越えなければならないハードルが複数あり、それらすべてをクリアするのは到底無理、難しいだろうと考えていました。でも、決断に最も大きな影響を与えたのは受験期を過ごす中で本人の思いが国内進学より海外大学進学へ次第に大きく膨らんでいったことだと思います。何度も親子で話し合いを重ね、こんなに充実したサポートがある中で進学できるのもひとつの大きなチャンス、本人のやりたいことを最大限かなえてやるのが親の責務、と思うようになりました。とはいえクリアしなければならない問題は複数ありました。家庭の事情もあり希望をかなえてやりたいけれども現実的には厳しいだろう、とも思っていました。最も大きな問題のひとつは経済的なことでした。しかし、それら諸問題も本人の熱意と比例するように道が拓かれていきました。その他の手続きなどについてはIFUの丁寧な事前準備の案内を受けて、何から何まで本人がすべて執り行っていました。本来親がすべきことも娘自身が具体的に準備を進める姿を見て、次第に家族の気持ちも前向きに応援していこう、というふうになっていった、と思います。初年度(ファウンデーション・コースのことです)は初めて長期に渡って家を離れ、また他人様の家にお世話になる、文化的な違いもあって伝え聞く話に戸惑うことも多々ありました。たとえばちょっとした体調不良でもこちらからサポートできることはほぼありません。反対にただひとりでがんばっている娘に日本の家族の心配事を伝えるわけにもいかず、やきもきしたりもしました。でも本当にI.F.Uの現地スタッフの方、日本事務所の方々に手厚くサポートしていただきました。海外大学学部進級は私ども親の想像をはるかに越え、たいへんな面もあるだろうに、軽々と越えていくような姿を見るのはなんとも誇らしいものです。また、本当によく勉強している様子に驚いてもいます。勉強量も多くて大変そう、と思いますがとても充実している様子と、インターネットなどでは到底味わえないレベルで文字通り具体的に学問や、人や、文化などを通して次々と娘の世界が広がっていく、世界と繋がっていく様子が刺激的で充実していて羨ましくなるほどです。この先、どこのどんな国に住んで何の仕事をしていくのかは分かりませんが、自分の努力とよき出会いを糧に感謝を忘れず、充実して自分の道を歩んで行ってくれたら嬉しいです。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うことは何ですか?
A. 海外大学レベルの英語力が身につけられたことは良かったことの一つで、先生方、スタッフの方にはとても感謝しています。なかでも、時間管理能力の向上と異文化の地で1年間継続できたことが一番の喜びです。朝9時から4時、5時まで毎日授業があり、それに加えて大きな課題もいくつかあったので、正直、思うような結果が出なかったり、毎日が忙しく感じ、また育ってきた環境の違いから、同じ日本人のクラスメイトの間でも意見の対立が起こることがあったのですが、先生、スタッフの方、ホストファミリー、日本にいる家族、その他関わってきた方々の全力のサポートのもと1年間続けられ、新たな海外大学への学部進級のスタートを切れたことをとても嬉しく思っています。また、ファウンデーション・コースの1年間で本当にたくさんの友人や応援してくださる方々に出会えて、今でもその方々とは定期的に連絡を取り合えているので、人脈の幅が広がったのもとても良かったです。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?
A. リーディングとライティング、プレゼンテーション、専門科目の授業が特に大学学部進級後、役に立っています。大学に入ると、膨大な量の本を読み、論文を書かなければいけないため、特にリーディングの授業で教わった要点を掴む方法や、詩を読む際の意味の捉え方などは大学の授業の中でも活きていると感じています。ライティング、プレゼンテーションは授業や課題の中でたくさん練習をしたので、実際の授業でもあまり抵抗なくできています。専門科目も、現在専攻している教科とつながるところがあり、当時のプリントなどが役にたっています。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. ホームステイは不安なところもあったのですが、実の家族のように接してくださり、第二の家族ができました。ロックダウンが始まり、オンライン授業になったため、ホストファミリーと過ごす時間や家にいる時間が多くなったのですが、ロックダウンがあったからこそ、会話をする機会が増え、より関係が深くなったと感じています。空き時間に一緒に散歩をしたりゲームなどをして、ロックダウンの期間もとても楽しい時間を過ごせました。また、帰国後も定期的にビデオ通話などをしていたので、日本に一時帰国中も英語力が落ちることなく、サポートしていただきました。ファウンデーション・コースの先生方やI.F.Uの現地スタッフの方も、日頃の生活やホストファミリーのことを気にかけてくださっていたので、安心して過ごせました。
〈コロナ禍の大学学部進級後・大学学部生活について〉
Q. コロナ禍の授業について教えてください。
A. 2021年9月からほとんどの授業が対面になりましたが、申請を出せば、オンラインでも受講することができます。対面授業と、その様子をライブでオンライン配信し受講する2種類の方法があります。授業は全て録音されているため、後から視聴することも可能です。オンライン授業を希望する場合は、1ヶ月毎に大学のサイトから申請する必要があり、特定の理由(コロナにかかった、渡航困難、その他個人的な事情)がない限りは対面での授業を推奨されています。
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 1年時に大学寮で出会ったフラットメイト3人と、一軒家を借りています。バスルームとキッチンをシェアしており、大学寮と比べると、キッチンが狭いので多少不便なこともありますが、家賃を抑えられ、大学からも近いので満足しています。
Q. ファウンデーション・コース中にお世話になったホストファミリーとは、学部進級後の今も交流がありますか?
A. 昨年からコロナ禍の規制が徐々に撤廃され、月に数回、家に招いていただいたり、お泊りをしています。大学生活が忙しいため、ホームシックになることもあるのですが、実家のように気軽に訪問して良いと言ってくださり、本当に感謝しています。
Q. コロナにより価値観が大きく変わると言われています。英国をはじめヨーロッパではコロナの規制が撤廃され、通常通りの社会活動に戻ってきています。コロナ前、コロナ後を英国で過ごされましたが、違いは感じられますか?もしくは、ご自身に何か変化(気持ちの変化など)はありましたか?
A. 2020-21年度の本格的なロックダウンに比べると、規制が緩和され、急に色々なことが変わったので困惑しているところもありますが、社会活動のチャンスが増えたと感じています。具体的に、ボランティアやインターンシップなどの募集再開、大学内でのイベントなどもあり、交流や、社会活動の幅が広がりました。大学1年生の年(2020-2021年)が全ての授業や活動がオンラインだったので、急に対面での大学生活が始まるのが最初は不安でしたが、対面とオンライン授業の同時進行など、臨機応変な対応をとっているため、自然と慣れました。 
Q. 世界100ヵ国以上から留学生が集まる多国籍な環境で、勉強・生活をされていますが、他の学生との交流について教えてください。
A. 学部により、留学生の数にやや偏りはありますが、インターナショナルソサイエティーやアジアンソサイエティなど、他の留学生と交流できる場もあるので、とても楽しいです。インターナショナルソサイエティを通して、旅行にいったこともあるのですが、参加者全員が別の国出身で、初対面でもすぐに仲良くなれ、居心地の良い楽しい旅ができました。普段はあまり話せない留学生ならではの悩みなども話すこともできるので、良い仲間に出会えたことに感謝しています。
Q. (日本にいる)保護者の方は、コロナ禍での海外での勉強・生活に対し、どのように思っておられましたか?
【2021年2月時点のまゆさんのお母さまからの回答です】
A.2020年3月からはCOVID‐19のため、これまで誰も経験したことのないロックダウンがあり、多くの授業がオンラインとなり、手探りな状態が続いています。この事態は自分の努力でどうにかなる面とならない面があり、長短両面あったと思います。現在もそれは続いていますが、ファウンデーション・コースの時はまず迅速にオンライン授業への切り替え、サポートなど刻々とI.F.Uの方から細かく連絡を入れていただき、現地の状況をお知らせくださっていました。学生へのサポートも万全でしたので生活・学業面については全く何の心配もなく過ごせたことを感謝しております。(大学学部進級のための)再渡航の際も、手続き等についてI.F.Uから丁寧に教えていただいておりました。が、ビザセンターがなかなか再開せず、再開後ビザが取れるのか、いざ出発となると飛行機チケットが取れるのか、直行便もなく全くひとりで初めてトランジットを経験するので無事到着の連絡があるまで心配でした。しかし、再渡航についてはI.F.Uと大学の丁寧なサポートもあり、本人は親の心配よりも遥かに軽々と国境を越えて行きました。学業については学生もどんどん大学に要望を出すようですし、大学も精一杯それらの要望に答えようと手を尽くしてくれている様子なので安心しています。生活面については思いのほか自立してよくやっています。まさかわが娘の勉強のし過ぎを心配することになろうとは、思ってもいませんでした。在宅生活が増えた分、室内で筋トレをしたり、適度に散歩に出たり気分転換がてら健康にも気を配っているようです。唯一の心配事はオンライン授業の増加による視力の低下くらいでしょうか。日本のニュースなどでは「イギリスでは」とひとくくりで語られることが多いですが、実際にはウェールズ政府とイングランド政府では対応が違うこと、ウェールズ政府の方がより厳しく感染症対策を実施していることなどを娘自身からも聞いています。またPCR検査も日本よりはるかに簡単に気軽にいつでも誰でも受けられる様子などを聞いていると、社会的な環境はCOVID‐19下に於ける生活環境としては日本より安全かも、とさえ思うこともあります。
Q. コロナの流行が始まった2020年の3月から早2年になります。コロナの流行が始まった当時はファウンデーション・コースに在籍していましたが、対応はいかがでしたか?
A. 2020年の3月からロックダウンが始まりましたが、迅速なオンライン授業への対応、帰国、学部進級のための渡英のサポートをしていただき感謝しています。パソコンの貸し出しもしていただき、不備なく最後までコース終了できました。ロックダウン中も面談などを通して気遣っていただいていたので、学校生活はオンラインであること以外はストレスなく、過ごせました。
Q. コロナ禍での海外大学進学を検討している人へ、メッセージをお願いします。
A. コロナ禍でなかったとしても、海外進学というのはとても勇気のいる、大きな決断だと思います。ましてや、世界的な危機的な状況で、ニュースでは日々たいへんな状況しか伝えられていないため、迷う気持ちや不安な気持ちはよく理解できます。しかし、自分が挑戦してみることで拓ける道もあります、応援してくれる方や支えてくれる方がいます。それは自分が動かなければ広がらない世界です。コロナによって留学生活が不便に感じたことはありません。もちろん、大学1年生の時(2020年9月~2021年6月)はほとんどの授業がオンライン授業となりましたので、ストレスはありましたが、それは日本の大学に通っている学生も同じだと思います。大学にはたくさんのサポートがありますし、無料のコロナ検査もいつでも大学で受けられるようになっていました。コロナ終息の目処はまだ経っていませんが、これから、より良くなっていくと思いますし、もし、コロナが原因で海外大学進学を決断出来ずにいるのであれば、そこは過剰に心配する必要はないと思います。コロナ禍だからこそ、(終息するまで)日本で授業を受けるという選択もあるので、コロナを理由に留学を諦めないでほしいです。

<2022年4月インタビュー>

山田 加奈さん

「ソサエティーにて」

出身高校:藤女子高等学校(北海道)
在籍大学/学部:英国立バンガー大学/ Film Studies and History
就職先:Eコマースエグゼクティブ

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由を教えてください。
A. 高校がIFUと提携を結んでいることを知り、英語を学ぶのではなく英語で何かを学びたいと思い、留学を決意しました。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 出身校である藤女子高等学校を通じて知りました。ファウンデーション・コースを通して、英語を勉強しながらその土地で実際に学ぶことで、直接留学するより学べることがたくさんあると考え、I.F.Uを通じて留学することを決めました。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A.学部に進級する前に英語の基礎を改めて学びなおし、さらに大学で必要なエッセイを書くスキル、ノートを取るスキル、そして英国の授業のスタイルを学ぶことができました。
またファウンデーション・コース中のバンガーでの生活を通して、学部に進級する前に土地勘を身に付けることができました。
Q. バンガー大学を希望した理由、また選んで良かったと思う点を教えてください。
A.日本の大学や他の大学と違い、バンガー大学は学部やコースの種類が特に豊富で充実していることが大きな理由です。以前から映画学と歴史学に興味があり、どちらを選ぶか迷っていたところ、バンガー大学ではダブルメジャーとして両方を同時に学べ、どちらの学位も取得できるところに魅力を感じました。
Q. 保護者の方は、海外大学進学について、どう感じておられますか?
A.母は最初から海外進学に前向きでしたが、父が進学を認め、応援してくれるようになったのは私がファウンデーション・コースのために渡英したあとでした。海外大学への志望理由や進学費用をプレゼンテーションにまとめて渡英前に発表などをしましたが、実際に英国で生活している様子を連絡しているうちに、背中を押してくれるようになりました。現在では両親ともに学業を応援してくれており、感謝してもしきれません。就職先が決まった際に連絡した時もとても喜んでくれました。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うことは何ですか。
A. 大学で必要なアカデミックなスキルをクラスメイトと助け合いながら勉強できたことです。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?
A. 英語の基礎、アカデミックなエッセイの書き方の授業が学部進級後とても役に立ちました。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. 基本的に月曜日から金曜日まで毎日授業があり英語漬けの生活を送ります。休日などはホストファミリーや友人とお出かけをしたり、ホリデーシーズンには友人と旅行に出かけたりなどしました。私はバンガーでのファウンデーション修了後バンガー大学に進級をしたので、進級後もホストファミリーと定期的に連絡を取っていました。お出かけをしたりお家に呼ばれて一緒にご飯を食べたりと、学部進級直後不安でいっぱいだった時にも常に支えていただきました。大学を卒業してもいつでもバンガーに帰ってくる場所はあるからねと言っていただき、かけがえのない存在です。
〈大学学部進級後・大学学部生活について〉
Q.大学の授業について教えてください。
A. 大学はセメスター制をとっており、学部によりますが、私の場合は映画学部・歴史学部合わせて1セメスターにつき計3個、年間を通して6個のモジュールが必要になります。課題はセメスターごとに3000字程度のエッセイが9個とプレゼンテーション2個ほどが基本です。映画学部の方では学生同士でグループを組み、教授の代わりに1時間授業を行うという課題もありました。歴史学部の博物館学の授業では、自分でテーマを選び、エキシビションのデザインとディスプレイを考えてレポートにまとめるという課題がありました。
Q. (大学の授業があるときの) 平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。
A. 平日は、週に12時間程度レクチャーとセミナーがあり、隙間の時間を授業の予習復習にあてたり、ソサエティーに参加して友人と交流をしたりしていました。休日には少し遠出をしたり、一週間何を学んだのか復習などをしていました。コロナ禍では不要不急の外出はせず、オンラインで授業を受け、ソサエティーにも参加をして変わらず友人と交流を図っていました。
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 大学1年生の時は大学の寮に滞在し、2年生からはプライベートの寮に滞在しています。
Q. ファウンデーション・コース中にお世話になったホストファミリーとは、学部進級後の今も交流がありますか?
A. 上述のように、ファウンデーション・コース修了後も変わらず家族のように定期的に連絡をとっており、何か悩みがあったり困ったことがあった時に相談相手になってもらっています。
Q. 海外大学進学を検討している人へ、メッセージをお願いします。
A. 海外大学でしか学べないこと、海外にいるからこそできることなどを考え、正規留学という素晴らしい機会を前向きに考えてみてください。
〈留学全般について〉
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A. ファウンデーション・コース、そして大学期間中に培った語学力はもちろんですが、精神的にもとても成長することができました。困難に直面しても負けずに努力ができる力です。
Q. 留学先で大変だったことは何ですか?
A. 渡英直後は人と話をしていて、相手が言っていることが理解できても自分の意見を言葉にするのにとても苦労しました。そのためスピーキングの試験だけ悔しい結果が続き、挫けそうになりましたがファウンデーション・コースの先生、そして同級生たちが諦めずに何度も一緒に練習をしてくれたおかげでその次の試験でパスすることができました。大学進学後は、歴史学部の方で現地学生との知識量の差に愕然としたことがありましたが、大学の教授はもちろん歴史学部の友人たちがお勧めの文献などを丁寧に教えてくれたおかげで、授業についていくことができました。
Q. 留学の経験を今後どのように活かして生きたいと思いますか?
A. 留学で培った精神力と語学力、そして視野の広さを活かし、柔軟に物事に取り組めるようになりたいと考えています。
Q. 留学となると、語学力、費用がネックになる人が多いようです。英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?
A. 英語力への不安は終わりがないように思えます。ある日授業のなかでたくさん発言ができて語学力の伸びを実感することもあれば、また別の日は自分の意見をうまく言えなくてモヤモヤして落ち込んだりすることが多々あり、ファウンデーション・コースを含めて約5年間英国滞在していますが、未だにその繰り返しです。ただ、大学でいろんな人と交流する中で、英語を話す上で大切なのは文法でも語彙力でもなく、伝えたいという意思と積極性だということに気づくことができました。バンガー大学には世界中からたくさんのインターナショナル学生が来ており、大学生や教授たちも言語の壁を理解してくれているので、言葉に詰まってしまった時にも嫌な顔をせずに辛抱強く待ってくれます。また、バンガーはウェールズに位置しているので、ウェールズ語と英語のバイリンガル話者がたくさんおり、言語を学ぶ大変さを理解してくれているので、辛い思いをすることはありませんでした。人と会話をする中でうまく伝えられない悔しさなどもありますが、それも成長の大切な過程だと思います。
Q. 経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?その他、経済面に関して感じていることがありましたら教えてください。
A. 留学費用ですが、ファウンデーション修了後にバンガー大学から毎年£2,000の返済不要の奨学金をいただいています。
〈就職活動について〉
Q. いつごろから、どのような形で就職活動を始めましたか?
A. 3年進級時にモジュールの一つとしてWork Placement(職業訓練)の授業をとり、大学の方で卒業生の進路のリサーチ、そして広報のお仕事を経験させていただきました。その際に英国での就職活動に関して学ぶことができ、その後本格的に就職活動を始めました。
Q. 英語力以外で評価されていると感じた点があれば、具体的に教えてください。
A. 大学期間中の学部外での活動(ソサエティーやワークプレイスメントでの経験) を評価していただきました。
〈その他〉
Q. 現在、どこで、どのような仕事をしていますか?留学経験が現在の仕事にどのように活かされていますか?または、留学経験を活かして、今後どのようなことをしたいと思っていますか?
A. 私は大学3年生のセメスター2辺りから、本格的にイギリスでの就職活動を始め、学部期間中からリモートワークでイングランドのエンターテイメント系の会社で、日本市場向けのマーケティングのお仕事をしていました。大学卒業を機にバーミンガムに引越しをして、2021年11月まで正社員として働かせていただいていましたが、その後、自分が興味があった分野で魅力的なお仕事と出会い、12月にEコマースの業界(商品やサービスをオンラインで販売)に転職しました。イギリスでは学歴や年齢ではなく能力を評価されるため、ファウンデーションコースや大学で学んだたくさんのスキルを活用することができ、毎日とても充実しています。正直留学を決意した時、またファウンデーション・コースを修了した時でさえ、自分が実際に英国で就職できるとは全く想像していませんでした。会社の役員の方との英語での面接やプレゼンテーションを乗り越えられたのは、留学を通して培った精神力があったからだと思います。今後も様々な経験を積み、色々な業界で通用する力を身につけていきたいです。
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A. 日本の大学に進学して海外の大学に1年間交換留学という手も勿論あります。しかし1年間の留学だけでは世界で活躍するために必要とされる、文化的なコミュニケーションを汲み取る能力を得るレベルに到達するのは、はっきり言って難しいと思います。留学に興味があるけど踏み出すきっかけがないと感じている生徒さんもいるかもしれません。将来世界で活躍したい、英語を使う仕事がしたいと考えている方は、正規留学を考えていただきたいです。正規留学は自分の可能性を広げる素晴らしい機会です。皆様もこの素晴らしい機会を是非活かして、可能性を広げていって欲しいなと思います。

<2022年3月インタビュー>

石川 真愛さん

「フラットメイトとの食事」

出身高校:藤女子高等学校(北海道)
在籍大学/学部:英国立バンガー大学1年生/遺産、考古学と歴史学

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由を教えてください。
A. 両親がアメリカに住んでいたことで、幼い頃から海外が身近であったことに加えて、高校1年生の時にカナダ語学研修に参加したことで異文化に触れることに興味を持つようになり、海外大学留学を決意しました。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 高校で開かれた留学説明会に参加して知りました。IFUを選んだ理由は私の高校と提携しているという安心と、先輩方が実際に進学しており、信頼度が高いからです。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A.ファウンデーション・コースでは、コロナの影響で、私の学年は最後のターム (3ターム制) のみを英国で受講することになりましたが、日本でオンラインで受講している間も、ファウンデーション・コースでの学習を通して、4技能、特にリーディング、ライティング力を鍛えることができました。
Q. バンガー大学を希望した理由、また選んで良かったと思う点を教えてください。
A.私がバンガー大学を選んだ理由は比較的授業料が安いのに加え、大学町という落ち着いた環境で勉強に打ち込めると思ったからです。実際には、ファウンデーション・コースの間バンガーの町で過ごした経験があることで、大学1年生で戻ってきた時に、より早く大学生活に馴染めたという利点がありました。
Q. 保護者の方は、海外大学進学について、どう思っておられましたか?現在、(海外でたくましく成長し、海外で頑張っているあなたの姿を見て) 海外大学進学について、どのように言って/感じておられますか?
A.私の場合、留学を考えるきっかけになったのが両親なので、反対されるということはありませんでした。本格的に留学する前に、カナダに数週間滞在して、私、両親ともども海外で生きていけるのかどうかを見極めました。ファウンデーション・コースを終え、日本に戻ってきたときには、母から何でも一人でできるようになったと現地での生活を通して、英語力だけでなく、自立という面で成長を感じてもらえました。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強して良かったと思うことは何ですか?
A. 自己流ではなく、正式なアカデミックライティングやアカデミックワードを身に着けることができたことです。リーディングの速度も上がり、授業に向けての予習などを通して、学習の質だけでなく効率も良くなりました。最も重要な点は、自分の英語力に自信を持てるようになったこと、そして得意分野であったライティングをさらに上達させることができたことです。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?
A.私の学部は提出課題の中でエッセイが多いので、アカデミックライティングの授業で習った文章の構成、引用の入れ方などの基礎ができていたので助かりました。
また、一つのエッセイに10冊ほどの本が必要なので、どこをじっくり読み、どこを飛ばしていいのかなどの見極めは、アカデミックリーディングの授業を通して得られたものだと思います。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。もしくは、ファウンデーション・コース中のホームステイはいかがでしたか?
A.私の場合、コロナ禍中でのコース開始であったため、現地での滞在、ホストファミリーとの暮らしは3か月という短い間でしたが、とても充実していました。今もホストファミリーと当時の話をすると、たった3か月だったとは思えないくらい楽しかったと言ってくれます。また、毎日、食事を共にし、ゲームをしたりすることを通して、リスニング、スピーキング能力が高まったと思います。
〈コロナ禍の大学学部進級後、大学学部生活について〉
Q. コロナ禍の授業について教えてください。
A.私の場合、学部の人数が少ないので全て対面授業で行われています。先生によって違いますが、オンライン授業も並行して行われており、コロナ陽性者がクラスに出た時などはオンライン授業を選ぶことができます。
Q. (大学の授業があるときの) 平日の過ごし方、休日の過ごし方を教えてください。
A.平日は授業の時間に合わせて大学に向かい、そのあとは図書館やスーパーに立ち寄ります。大学では自習の時間が大切なので、授業以外の時間は図書館や自分の部屋で勉強しています。日によっては、夕方から夜にかけて、趣味である芸術系のソサイエティに参加しています。
休日も次の週のセミナーの準備など、勉強に時間を費やすことが多いですが、友達とお出かけすることもあります。
Q. 日本の大学では、オンライン授業の質が問題になりました。もちろん、対面での授業がベストだと思いますが、オンライン授業を受講して、よく工夫されていると思った点、評価できると思った点を教えてください。
A.前述のように、すべて対面で授業が行われていますが、オンラインでも並行して実施されています。対面・オンラインのどちらか好きな方をその日の都合で選択することができます。オンライン授業の利点はコメント欄があって、授業によってはオンラインで受けている学生も同じように発言ができることです。
オンライン授業のメリットですが、個人的には対面よりも緊張しないで受けられるところや、オンライン授業に慣れていることから、先生の英語が対面より聞き易いなどです。
Q. ファウンデーション・コース中お世話になったホストファミリーとは、学部進級後の今も交流がありますか?
A.ホストファミリーとは月に1度のペースで会っており、大学に入った今も、夕食に招いてくれたり、ドライブに連れて行ってくれたり、本当に優しい方々です。20歳の誕生日も祝っていただきました。コロナ禍ということで日本に帰れず、誕生日を家族と過ごすことができませんでしたが、ホストファミリー、お友達の方々に祝ってもらえてとても素晴らしい日になりました。学部生となり、新しい環境になじむまでにホームシックになったり、寮のことで悩んでいたりしたときも、ホストファミリーには精神的に助けていただきました。
Q. 海外は日本に比べてワクチン接種が進んでいるのとの明るいニュースもある一方、(日本のマスコミでは) 変異種の感染拡大による感染者の増加やロックダウンなどくらいニュースも多く報道されています。実際のところ、現地の様子はいかがですか?
A.イギリスの様子が日本で報道されているほど、現地の状況は深刻ではないと思います。海外留学生であっても無料でいつでもワクチンを受けることができ、ウェールズ政府はイングランドに比べ厳しい対策となっており、室内でのマスク着用は義務付けられているので、十分に気を付けていれば心配はいらないと思います。また、コロナ検査簡易キットを政府から無料でもらうことができます。
Q. (日本にいる) 保護者の方は、コロナ禍での海外での勉強・生活に対し、どのように思っておられますか?
A.両親は私が日本でワクチンを受けることができなかったので、現地で受けるように勧めており、受けました。他には人の混みあう都会まで遠出すること以外はコロナに関しては心配していないと思います。
Q. コロナ流行から早2年になります。FC在籍中の当方の対応はいかがでしたか?
A. 日本でのオンライン授業の間は、I.F.Uのスタッフの方々にZoomの使い方、試験の受け方など細かく教えていただき助かりました。現地バンガーでの3か月間は、ファウンデーション・コースのスタッフや先生方に、初めてのイギリスでの生活に早く馴染めるよう、生活面・勉強面においてサポートをしていただきました。現地に到着した際、また日本に帰国する際などは、コロナ検査の予約や複雑な書類提出など助けていただきました。
Q. 海外大学進学を考えているが、コロナ禍であるため、海外大学進学を迷っているという方に向けて、メッセージ、経験者だからこそのアドバイスなどありましたら、よろしくお願いします。
A.2021年7月に、イギリスから日本へ帰国した際、6日間のホテルでの強制隔離、その後の自己隔離と計14日間の隔離を終えた身として、隔離はそこまで精神的に辛いものではありませんでした。一つの問題点は地方に家がある場合、帰国した際、公共交通機関が利用できないことでした。反対に、イギリスに到着した際は、自己隔離がありましたが、大学が空港から大学寮への送迎バスを手配してくれたり、買い物に行かなくて済むよう、無料の食事や寝具などが提供されました。
コロナだからといって将来を諦めることはもったいないと思います。実際、コロナに十分気を付けるという意識をしっかりと持って、感染可能性のある場所は避けたりすれば、コロナ禍でも問題なく大学生活は送っていけます。コロナ禍だからといって、留学が大変なものになるということはないと感じています。

<2022年インタビュー>

 久保  紫月さん

「職場の同僚と一緒に」

出身高校:アレセイア湘南高等学校(神奈川)
出身大学/学部:英国国立バンガー大学 / ウェールズ史と考古学
就職先:株式会社バンダイナムコオンライン(2021年7月~)

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A.  高校時代に学校行事の一環として英国に二週間滞在したことがきっかけで、イギリスで勉強したいと思うようになりました。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 私の通っていた高校が元々IFUさんと提携して英語学習に力を入れており、上述の英国研修もその一環でした。また、在学中には、IFUと連携している国際英語塾という放課後にネイティブの先生で行われる英語の授業を受けていました。IFUさんには高校時代、大学学部進級前は勿論のこと、入学後から卒業まで多方面で非常にお世話になりました。
Q.IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. 大学学部前のファウンデーション・コースでは約10か月かけてみっちりと海外大学で勉強していくためのノウハウや知識を学び、海外大学の正規留学に向けて準備を行うため、実際に入学した後も勉学に関する不安などはあまりありませんでした。エッセイの書き方やレクチャーを受ける際のメモの取り方等、様々なことを入学前に学べるのはIFUを通じて留学をする強みだと思います。さらに、ファウンデーション・コース期間中にホストファミリー宅に滞在し、彼らと共に生活を送った経験は私にとって非常に良い思い出になりましたし、大きな利点にもなりまし た。
Q. バンガー大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. 高校時代にバンガーを訪れてからバンガー大学へ進学することを決めました。その時は二週間という短い間の滞在でしたが、またここに来たいと思える場所でしたし、次は観光ではなく勉学のために訪れたいと思いました。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?)
A.  日本にいてあまり経験のなかったディスカッションやプレゼンテーションの仕方、エッセイの書き方やそれに適切なアカデミックな英文法・表現方法や、レクチャーのノートテイキングの仕方がとても役に立っています。あと、個人的にソシオロジーの授業と試験問題の形式は大学学部で実際に行うものに近いな、と感じており、その経験が活かされていると思います。
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うこと。
A. 上記でも述べましたが、ファウンデーション・コースでの一年間は大学で勉強する上での必要な英語力だけでなく、エッセイの書き方やプレゼンテーションの実践まで、学部で授業を受けるにあたって必要な知識を教え、生徒にそれを吸収し発揮させてくれる貴重な期間でした。実際に学部のレクチャーを受けたり、課題をこなしていく上でこのコースで学んだことが全て活かされていると実感しています。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. 基本的に毎日復習や宿題に追われていましたが、週末や夏休み、冬休み等の間はファウンデーションの学生みんなと近場に出かけたり、ロンドンに旅行に行ったり、季節のイベントごとにお互いのホストファミリーの家に行ってパーティをしたりと勉強も遊びも楽しみながら両立して過ごしていました。
〈大学学部進級後について〉
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。
A. 専攻する学部にもよりますが、基本的にファウンデーション・コースに比べると大学の授業の時間は格段に減り、自分のフリーな時間が増えます。私の場合は、一日3~5時間レクチャーやセミナーがあり、それがだいたい週に3日か4日程度で行われていました。9時から授業が始まり10時に終わり、その次の授業は15時に開始という感じです。そういう風に授業と授業の間に時間があるときは大抵図書館に行き、授業の復習や課題の資料集めに勤しんでいました。私は自室よりも図書館のほうが落ち着いて勉強ができるタイプなのでそうしていました。休日は、図書館で借りた本を読んだり、友人と出かけたり、食材の買い出しに出かけたり、自分の趣味に時間を使っていました。休日でも課題提出期限や試験日が迫っている時期は図書館にこもって勉強していましたね(笑)
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 大学学部一年時は寮生活で、その後卒業までは友人とルームシェアをしていました。
Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。
A. 日本語が達者なイタリア人の友人が日本人の私に日本語の文法を英語で教えてくれたこと がありました(笑)
〈留学全般について〉
Q.留学経験で得たものは何ですか?
A.ファウンデーション・コースを含めた4年間のイギリスでの正規留学は、語学面だけでなく生活面、更には精神面においても成長することができました。自炊やお金のやりくりなど日々の生きていく上で当たり前で小さく、また些細なことですが、そういったことを親元を離れ自分の責任をもって行うことで自立心の確立、内面的な成長に繋がったと自分自身でそれを感じるだけでなく血縁者や友人といった第三者からそのような指摘を受けることが多くなりました。周りの人たちの自分に対する評価や印象がこのように変化していったおかげで、どの様に自分に自信を持つか、如何にして人に流されず自分を理解して受け入れて貰うかなど、以前できなかったことが自然とできるようになりました。
Q. 留学先で大変だったことは何ですか?
A. 私自身、元々は大人しい性格であまり自分に自信を持てず自分の意見をはっきり主張できるタイプの人間ではありませんでしたし、更に英語は苦手教科だったことも含め、とにかく自分の話す英語に自信を持てるようになるまでが時間がかかり大変苦労しました。そのため、自信を持って英語で自ら何かを発せるようになったのもずいぶん後でした。大学で授業が始まってからファウンデーション・コースで学んだことを活かしつつ、授業や課題にて英語を使っていくうちに自然と自分の英語が大学で通用していると実感し、段々と自信が持てるようになりました。
Q. 留学の経験を今後どのように活かしていきたいと思いますか?
A. 大学卒業後は、留学で培った英語力を活かせる職種は勿論のこと、それに加え、「人と人を繋ぐ、または人と深く関われる仕事」がしたいと思い就活に励みました。一般的にはどのような職業においても人との関わりというものは必須ですし、それを無くしては成り立たないというものがほとんどではあると思うのですが、特にそれが色濃い職種、またはそれを軸として動いている会社や企業への就職を希望していました。私自身、留学の際に多くの方々に支えられ大学に入学し、更にその後の大学生活においても人と人の繋がりや助けがあったからこそ乗り越えられたと言っても過言ではありません。私の留学経験が海外留学を希望する子どもたちや、将来の子供たちの進学先の選択肢の幅を広げ、彼らの未来の可能性を、世界へ広げるようサポートすることを目標に掲げ、日々業務に取り組んでいます。
Q. 留学となると、語学力、費用がネックになる人が多いようです。英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?その他、経済面に関して何かありましたら教えてください。
A. 語学力については、やる気と根気さえあれば大丈夫だと思います。上述していますが、私は中学生の頃、英語は得意教科ではなくむしろ嫌いでした。高校生になってもすぐには英語の成績は上がらず、大学学部進級以前にファウンデーション・コースの課程を乗り越えられるかが不安でした。しかし、ホストファミリーと共に生活する以上、毎日彼らと会話をし、意思疎通を図るには英語は必要不可欠ですし、更にファウンデーション・コースにおける授業の内容は全て英語で教えられ、英語で課題をこなさなければならない状況下におかれるのでゆっくりではありましたが、語学力は着実に身に付いていきました。大学学部進級直前まで自分の英語力に不安はありましたが、実際に大学で勉強を始めた頃には不安は無くなりました。経済面においては、私は学生支援機構という日本の教育団体から奨学金を借りていました。大学の学費や生活費は全てそれで賄いました。
〈就職活動について〉
Q. いつごろから、どのような形で就職活動を始めましたか?
A. 就活を本格的に始めたのは、大学卒業を2ヶ月後に控えた2018年4月頃からでした。ロンドンで行われたキャリアフォーラムという留学生向けの就活イベントにも参加しました。2018年6月にバンガー大学を卒業し、6月下旬に参加した就活イベント(東京)で、新卒で入社した企業とめぐりあうことができました。
Q. 日本企業は英語を使って仕事をできる人材として、海外大学卒業生の採用に積極的だといわれていますが、就職活動中、それを感じましたか?また、どんなときにそれを感じましたか?エピソードなどあれば教えてください。
A. 感じました。正直、就活前は日本で希望する会社や企業から内定を頂くのはもっと大変なことだと思っていました。ですが、私は実際に6月下旬にキャリアフォーラムという就活イベントに参加し、第一希望であった会社の面接と適性審査を受け、気が付けば最終選考まで残り、結果7月中旬に教育系の会社で内定をいただくことができました。思っていたよりも早く就職が決まったので驚きました。私の参加した就活フォーラムでは、多くの企業が、海外の大学で4年間過ごしたという経験は仕事に活かすことができ、更にそういった人材を積極的に求めているのだと感じました。英語力は勿論ですが、それと共に海外留学で培ってきたプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が、日本の将来におけるグローバル社会で重要視されているのではないかと思いました。就職活動をした際も、主に英語力を活かす業種に力を入れていたということも大きいですが、企業は積極的に英語を実用的に使える人材を欲していると感じました。英語を話せる日本人の存在自体がまだまだ希少だと感じるこの世の中で、留学生は語学力だけでなく、自国から飛び出し、様々な文化や価値観に触れた経験自体が十分なアバンテージになります。留学生は、企業から一回り大きく成熟した人間として見られていると思いますし、実際、このコロナウイルスにより就職氷河期とも言える情勢下でしたが、私自身の英語力と留学経験があったことでこの度転職に成功しました。
Q.英語力以外で評価されていると感じた点があれば、具体的に教えてください。
A.コミュニケーション能力があり、良好な人間関係を築けると評価されることが多いです。私自身特別、もともと人とうまく付き合えたわけではなく、留学を通じ、様々な意見や価値観を持つ人たちに出会い、交流を深めていく中で自然とできるようになった、という感覚に近いと感じています。

〈その他〉
Q. 現在、どこで、どのような仕事をしていますか?留学経験が現在の仕事にどのように活かされていますか?または、留学経験を活かして、今後どのようなことをしたいと思っていますか?
A. 現在は、弊社の運営する横浜の英語教室と隣接するプログラミング教室の教室長として、新規生徒の体験授業から入会までの案内、既存生徒・保護者へのフォローに加え、英語力を活かした外国人講師のサポートに従事しています。生徒と保護者とのやり取りにおいて必要な折衝力・信頼構築力は、留学時代に身についたものです。この2年間外国人の講師のサポートをする中で、自分自身が軸となり英語力を存分に活かせる仕事にいつか就きたいと考えるようになり、転職を決意しました。7月からは、ゲーム制作会社にて海外企業とのブリッジング業務を担当します。

Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A. 私は、高校生の時にイギリスでの留学を決心し、3年の大学課程を経て最終的に卒業したこの一連が一番それを証明していると思っております。高校に上がったばかりの高校一年生の当時の私は英語の成績は学年全体の中の下といった位で、おおよそ海外留学など叶う英語能力などあるはずもなく、自分自身もまさか後にイギリスの大学への留学を決心するとは思ってもみませんでした。しかし学校行事の一環であった英国研修をきっかけとして、国外への進学など一度も考えたことも、進学先の選択肢として目も向けたこともない視野の狭い自分を奮い立たせることとなり、最終的に学生時代に留学できる機会があったのにも関わらずそれを拒み後悔したという恩師の言葉を聞いて今このちっぽけな英語力しかない自分でも全力を尽くしてこの難題に挑もうと決心しました。勉強に集中できるのは学生時代しかありませんし、今のこのご時世、社会人になってから留学をすることは難しいです。まずは、進学先の選択肢は日本だけではないということを知り、視野を広げてほしいと思います。

<2021年5月インタビュー>

東  功朔くん

出身高校:埼玉県私立栄東高等学校 (埼玉) /マスタードシードアカデミー
出身大学/学部:英国国立バンガー大学/ビジネス学部(ビジネススタディとマーケティング)
出身大学院/学部:英国国立レスター大学 / マーケティング  修士課程卒業
就職先:2019年9月より外資系企業に就職

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A. 浪人時代の予備校がIFUと提携を組んでいることを知り、以前から海外で勉強することに興味があった自分には絶好のチャンスと捉え、受験結果等を考慮し、留学を決意しました。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. ファウンデーション・コースでは11ヶ月という長い期間をかけ、英語力、Aレベル(数学, 社会学, ビジネス)の教科のみならず、講義でのノートのとり方, 論文の書き方等、様々なスキルを身につけることが出来ました。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うことは何ですか。
A. 上記の通り、長期間をかけ地道にコツコツと英語力、様々な知識、雑学を身につけることができました。また、ホストファミリーと共に生活するという環境も、私を成長させてくれました。
〈大学学部について〉
Q. 大学の学部ではどのようなことを学びましたか?
A. バンガー大学ではビジネス学部に在籍し、金融や財政、更には会計や経営等、ビジネス全体の仕組みを多角的に勉強しました。
〈大学院進学について〉
Q. 大学院進学を決めた理由を教えてくだい。
A. 先述の通り、バンガー大学での3 年間でビジネスの仕組み全体を勉強し、マーケティングという分野をその中の一部として学びました。その際に、マーケティングの重要性、面白さ、奥深さを感じ、イギリスに残り、この分野をより深く学びたいと思ったため、大学院進学を決意しました。
Q. 大学院に入学するには、やはりハードルが高いのでしょうか?入学試験などについて教えてください。
A. 日本の大学を卒業後に、イギリスの大学院に進学をするのは、やはりハードルが高いと思います。私の場合はイギリスの大学卒業後にそのまま大学院へ進学したため、それほどハードルが高いとは思いませんでした。私は大学院進学の際には入学試験等は必要なく、学士号時の成績証明書、推薦状2通、自己推薦状の提出が必要なく、学士号時の成績証明書、推薦状2通、自己推薦状の提出が必要でした。
Q. 大学院ではどのようなことを学びましたか。
A. マーケティングという狭い分野を、心理学や社会学等の関わりのある分野と融合させながら、広く勉強することができました。面白く、記憶に残る授業は沢山ありましたが、中でも最も印象に残っているのは、スポーツビジネスのマーケティングに関する授業です。ご存知の方も多いと思いますが、レスターには日本代表の岡崎選手が在籍している(2019 年4 月現在)ことで有名なサッカーチームがあり、そのサッカーチームのオーナーが実際のデータを用いて、スポーツビジネスのノウハウ、人々を魅了し続ける秘訣等を教えてくださいました。
Q. 学部と大学院での学びはやはり異なりましたか?大学院に進学することのメリット、英国で大学院に進学することのメリットなど、感じたことがあれば教えてください。
A. やはり大学院での授業の方が、より深く、実践的で、実世界で使える知識を得ることができました。私の教授の言葉を借りると、まさに“ 教科書を超えた” 授業だったと思います。レスターの大学院に進学したことで、新たな出会いがあり、数多くの貴重な経験をすることができました。また、イギリスの大学院は殆どの学部を1 年で卒業することができ、修士号を得ることができるというのも大きな魅力の1つだと思います。
〈留学全般について〉
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A. 留学を通して得たものを一言で表すと、“人としての成長” だと思います。留学中は大小を問わず、数多くの困難に直面し、その一つ一つを乗り越えなければいけません。その過程を通し、環境順応能力や決断力、チャレンジ精神、更には論理的思考等の社会で必要とされる様々な能力を身につけることができました。
Q. ファウンデーション・コース~大学学部~大学院までの経験を振り返って、一番大変だったことを教えてください。
A. 特出して大変さを感じた出来事はありませんでしたが、ビジネス学部は他学部と比べ課題や試験の数が多いため、常に課題に追われていました。
Q. ファウンデーション・コース~大学学部~大学院までの経験を振り返ると、それぞれで必死に努力し、頑張ってこられたことと思います。その中で、特に自分が一番大きく成長した、ターニングポイントとなった、というエピソードがあれば教えてください。
A. ここでは敢えて勉強以外のことを書かせていただきますが、私はファウンデーション・コース在籍中のスイミングのコーチの経験を通して大きく成長することができました。私は学生時代、水泳部に所属していました。偶然ホストファザーが地元のプールでスイミングのコーチをしていたので、毎週末私もホストファザーについてプールに行きました。当初、水泳を教える気はありませんでしたが、英語の勉強になるからとホストに勧められ、私も小学校低学年の子供たちのクラスを担当することになりました。彼らに英語で水泳を教えることは今まで味わったことがなかったほど難しく、自分の不甲斐なさに毎週落ち込みました。しかし、子供達や保護者の方々とのコミュニケーションに次第に面白さを見出すことができるようになりました。コーチを始めて数ヶ月後には、自分の話す英語や教え方に自信が持てるようになり、子供達からも慕われはじめました。
Q. 留学生活の中で「人との出会い」という点について感じること、エピソードがあれば教えてください。
A. イギリスに5 年滞在し、数えきれないほどの国籍の人と出会い、同じ空間で勉強をしました。彼らから様々な価値観を学び、多様性を享受することの必要性を感じました。中でも1 番印象に残っているのは、キャサリン妃との会話です。私が大学院に在籍している際にウィリアム王子とキャサリン妃がレスター大学を表敬訪問されました。その際に1分程ではありましたが、大学側からキャサリン妃と会話をする機会を与えていただきました。短い時間ではありましたが、その時にかけていただいた言葉は、今後の人生の糧になるものでした。
〈就職活動について〉
Q. いつごろから、どのような形で就職活動を始めましたか?
A. 大学院在籍中に情報収集を始め、大学院1年生の11月にボストンで開催されるキャリアフォーラムに参加をしました。
Q. 日本企業は英語を使って仕事をできる人材として、海外大学卒業生の採用に積極的だといわれていますが、就職活動中、それを感じましたか?また、どんなときにそれを感じましたか?
A. どの企業も優秀な海外大学生を求め、優秀な学生を採用し、確保することにとても積極的であると感じます。しかしそれは英語力の評価ではなく、留学を通して得たもの、成長したものに対する評価であると思います。企業側は海外留学生が高い英語力を持っていることを当然と考え、それ以上の“ プラスα” を重視します。正規留学生が海外で数年間生活をし、複数の観点で自立をしている点です。中には企業の方から優秀な学生に声をかけることもあります。
Q. 今後、どこで、どのような仕事をする予定ですか?
A. 私は大学院を卒業後、日本に帰国して外資系の企業でマーケターとして働きます。私が大学、大学院で得た知識、経験、英語力を存分に活かすことができる職場です。
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A. 海外の大学で学ぶというのは、とても難しいものです。それが交換留学等のある一定の期間ではなく、複数年となれば尚更です。一筋縄ではいかず多くの壁に当たり、挫折することもしばしばあるでしょう。しかし大学生活を通し、想像より遥かに大きなものを手にすることができるのは言うまでもありません。迷っている方は是非一歩踏み出す勇気を持ち、自分の背中を自身で押してみてください。

<2019年インタビュー>

瀬川  真司さん

出身高校:北海道立函館中部高等学校(北海道)
出身大学/学部:英国国立バンガー大学 / ビジネススタディとマーケティング
就職先:日本最大手総合電機メーカー

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A. 様々な価値観、バックグラウンドをもつ人々と一緒に勉強、プライベートをともにすることにより、将来多角的な目線、考え方をもった国際的に活躍できる人材になりたいと思ったからです。
 Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 出身高校がIFUと提携していたため。留学の理由は上記の通りです。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. 日本人に特化したプラグラムを組んでくださり、大変効率的に英語、大学で必要なスキルを学べた点です。
Q.バンガー大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. 生活費が安い面や、学生街ということもあり治安が大変良かったからです。また自然も豊富です。
 〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うこと。
A. 大学で必要となるスキルを学べました。多くの友達もでき、スムーズに大学生活に馴染めました。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?)
A. writingの授業。大学進学後は論文提出やテストにおいてもすべて記述式なので、非常に役立ちました。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. 日中は講義を受け、夕方から復習、予習を実施。その後はホストファミリーとTVを見たり話しながら、実践的な英語力を鍛えていきました。
〈大学学部進級後について〉
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。
A. 授業は週に4日であったので、平日は予習・復習・課題に取り組みました。他は大学のクラスメイトとパブ、クラブなど、学生のナイトライフを送りながら英語も勉強しました。
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 最初の2年間は大学の寮に入り、その後は友人とハウスシェアをしていました。
Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。
A. 学生街ということもあり、パブやクラブがたくさんあり大変学生にとっては過ごしやすい環境でした。
〈留学全般について〉
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A. 何事も自分の意見だけを出すのではなく、人の意見も聞き入れ多角的に物事を考えられるようになったこと。また、旅行が趣味でいろいろな国に行きますが、大体の地域に大学時代にできた友達がおり、再会できる友達が世界中にいることです。
Q. 留学先で大変だったことは何ですか?
A. 日本の大学でも同じかもしれませんが、自分ひとりで自活していくということを海外で行わなければならないことです。
Q. 留学の経験を今後どのように活かしていきたいと思いますか?
A. 多角的に考えることを意識していきたいと思っています。
Q. 留学となると、語学力がネックになる人が多いようです。英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?
A. 私の場合は、語学力が低いレベルから始めましたので、とにかく短期集中型で単語、文法、ライティングの勉強を日本で実施していきました。イギリスに着いてからはspeaking、hearingを特に意識して日々すごしていきました。2年目くらいからほぼ聞いていることは理解ができるようになりました。
〈就職活動について〉
Q. いつごろから、どのような形で就職活動を始めましたか?
A. 2013年6月卒業なので、2012年夏からCFN(キャリアフォーラム)という留学生用の就活フォーラムにロンドンと東京と行きました。
Q. 日本企業は英語を使って仕事をできる人材として、海外大学卒業生の採用に積極的だといわれていますが、就職活動中、それを感じましたか?また、どんなときにそれを感じましたか?エピソードなどあれば教えてください。
A. 海外留学生の採用に積極的だということは事実ですが、留学生だから、英語が話せるからなどの表面的なことではなく、人間力がみられます。自分が海外留学を通じて得たもの、将来何を成し遂げたいかということをきちんと面接でアピールする必要があります。私はしっかりアピールできたので面接は2回で済み、日本の大学出身の就活と比べると、わりとスムーズに内定を頂けました。
Q. 英語力以外で評価されていると感じた点があれば、具体的に教えてください。
A. 上記記載の通り、英語が話せるなどはもちろんプラスになりますが、人間力が求められると思います。
〈その他〉
Q. 現在、どこで、どのような仕事をしていますか?留学経験が現在の仕事にどのように活かされていますか?または、留学経験を活かして、今後どのようなことをしたいと思っていますか?
A. 現在は東京で金融機関向けにITシステムの営業をしています。月に1-2回、海外出張もあります。海外のお客様とのやりとりの際に相手の価値観や考え方などを尊重しながら仕事に取り組める点が、留学経験が活かされていると思います。今後はより海外ビジネスの領域を拡大していきたいです。
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A. 迷ったら留学すべきだと思います。日本の大学に入学後1年間留学等の制度もありますが、遊び、ただの経験で終わってしまいます。本当に国際的に活躍できる人財になりたいのであれば、4年間厳しい海外に身を置き、真の人間力を身につけてください。

<2018年インタビュー>

本川  南海子さん

出身高校:聖ドミニコ学園高等学校(東京)
出身大学/学部:ウェールズ大学バンガー校 (2007年英国国立バンガー大学へ独立) / 農業経営学部
就職先:NPO法人 アーシャ=アジアの農民と歩む会 (インド駐在)
JICA青年海外協力隊(ネパール派遣)
NPO法人難民を助ける会(ミャンマー駐在)
<留学前>
Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A. 国際開発の分野に興味があったため。また、高校の最終学年時1年間ニュージーランドの高校に留学しており、引き続き海外の大学に行くことを希望していたため。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 高校の指定校推薦枠に合格後、トリニティ・ファンデーション・コースに参加しました。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. 同じようにファンデーションコースに参加した、日本の東西南北異なる地域から集まった仲間と出会うことができたこと。同志がいることが心の支えになりましたし、日々の勉学や生活のなかで、日本国内での文化の違いを学ぶ機会ともなりました。また、留学中、フラットに住み始めたときも、ファウンデーションコースからフラットを紹介して頂きました。
Q.  バンガー大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. 農業・森林学への進学を希望していたため(ダブリン大学トリニティカレッジ、バンガー大学、セント・アンドリュース大学が選択肢にあったが、農学部が存在するのはバンガー大学のみ)。また、学部付属の研究所Centre for Arid Zone Studies (現 School of Environment, Natural Resources and Geography)がイギリス国際開発省の委託事業を実施していたため、イギリスの国際開発事業に触れることができたほか、大学の卒業論文のフィールド調査をインドで行う機会をいただけました。また、その後同校の研究所に付属する大学院の村落開発分野の修士課程へ進学することができました。
<トリニティ・ファンデーション・コースについて>
Q. ファウンデーションコースで1年勉強してよかったと思うこと。
A. 自身と同様にイギリス、アイルランドに進学する日本の友人らと出会えたこと。
Q. ファウンデーションコースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?)
A. エッセイの書き方を学んだこと。提案書、報告書、議事録やメールなど、仕事で場合に応じた英語の文章を書くことができるのは、エッセイの書き方の基礎を習う機会があったからだと思っています。
Q. ファウンデーションコース中の過ごし方を教えてください。
A. 友人らと過ごす、駅前のダンススタジオと大学のジムに通う、Gwynedd Theatre(地元の映画館)で観劇。その他、バンガー近郊のNational Trust認定(英国の歴史的建築物・自然景勝地の保護団体)のお城やアングルシー島の園芸場でボランティアをしていました。
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 教会付属の寮(Anglican Chaplaincy)で大学・大学院の計4年間ハウスシェア。大学院生やアフリカ・ヨーロッパ・南アジアからの留学生が多く暮らしていた寮だったので、過ごしやすかったです。
Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。
A. 学科内で唯一の留学生でしたが、学科外では修士・博士課程の学生も含め留学生の友人も多く、友人らを通してイギリス以外の様々な国の文化や事情を知ることができました。また、農業・森林学部では課外授業も多く、イギリスのウェールズ地方に根付いた特有の畜産業や林業を通して、イギリスの農村事情を学ぶことができました。
<留学全般について>
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A. 人間力。10代後半で自分を客観的に見る機会、また、他人の考えを理解する機会が多い環境に身を置いたことによって、その後、柔軟な価値観を持つことに繋がりました。
Q. 留学の経験を今後どのように活かしていきたいと思いますか?
A. 多様なバックグラウンドを持つ人々と活動を共にすることが多いため、人それぞれの意見を尊重し、常に公平な判断で物事に取り組めるよう努力しています。
Q. 留学となると、語学力、費用がネックになる人が多いようです。英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?
A. 大学を卒業し、その後10年程海外で働いていますが、英語に限らず、スピーチや話し合いの場では、語学に自信がなくとも自分の意見を主張できる勇気が大切だと思います。なので、まずは不安に思うよりも、場数を踏んで悔しい思いや嬉しい思いを積み重ねることが重要だと思います。
Q. 経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?その他、経済面に関して何かありましたら教えてください。
A. 留学費用は当時、バンガー大学には留学生用の奨学金制度がありました。そして、時間に制限はありますが、週に3回程度、パートタイムのアルバイトも可能でした。
(※現在も日本人留学生向けに幅広い奨学金制度が整っております。お気軽にお問合せくださいませ。)
<就職活動について>
Q. いつごろから、どのような形で就職活動を始めましたか?
A. アジア・アフリカで活動するNGOに就職を希望していたため、大学院在籍時に知人やインターネットを通して情報収集しました。
Q. 日本企業は英語を使って仕事をできる人材として、海外大学卒業生の採用に積極的だといわれていますが、就職活動中、それを感じましたか?また、どんなときにそれを感じましたか?
A. NGOや国際開発の分野の就職に関しては、語学力および海外滞在経験の他、率先力となるための社会人経験が問われるので、正社員ではなく、新卒はインターンとして採用されることが多いです。また、海外大学を卒業したことが日本の社会で特に有利だったと感じたことはありません。
Q. 英語力以外で評価されていると感じた点があれば、具体的に教えてください。
A. 大学及び大学院での農業・村落開発分野での経験が評価されています。
<その他>
Q. 現在、どこで、どのような仕事をしていますか?留学経験が現在の仕事にどのように活かされていますか?また、留学経験を活かして、今後どのようなことをしたいと思っていますか?
A. 大学院卒業後、国際開発の分野で8年間働き、その間JICAボランティアや国際NGO職員を経験しています。イギリスで培った人間力は、多様に変化する仕事環境の中で十分生かされていますし、仕事を通して英語以外にも4ヶ国語を習得しました。現在はコスタリカの国連平和大学で環境安全保障と平和学を専攻しており、今後紛争地域の復興に貢献できるよう精進しています。
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へメッセージをお願いします。
A. まずは、日本を出てみよう!
留学もそうですが、「~できたらいいな」「~をやってみたいな」と思ったら、まずは、何でもやってみてください。「いつかやってみよう」「今度やってみよう」の「今度」と「いつか」はそう簡単にはやってきません。
また、私は留学中、悔しいこと、悲しいこと、心細いことが沢山ありましたが、海外で生活する中で自然と自分の環が広がったからこそこうして今、人に優しくなれているのだと思います。

<2017年インタビュー>

伊礼  あん奈さん

出身高校:アレセイア湘南高等学校(神奈川)
出身大学/学部:英国立バンガー大学 / 心理学部 (2科目選択制度で社会学を選択)
就職先:外資系金融機関

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A. 高校に指定校推薦制度があり、海外の大学が身近にありました。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 高校との協定がありました。高校1年生のときに、IFUを通じて高校のカリキュラムに入っていたバンガー大学の短期語学研修に参加したので、初めての土地ではなく安心感がありました。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. ファウンデーション・コースを卒業して大学学部に進級してからもサポートをしていただいていることです。
Q. バンガー大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. 初めはダブリン大学トリニティで社会学を勉強したいと思っていましたが、心理学にも興味を持ちダブルメジャーで両方学べるバンガー大学にしました。安全性も考え田舎のバンガー大学を選びました。バンガーでのファンデーションコースに通い土地勘がついたので買い物や生活にはあまり困っていません。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うことは何ですか。
A. 大学学部に進学してからもファンデーションコースの友達と交流があるので心強いです。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?)
A. ライティング、ノートテイキング、スペシャルサブジェクト(専門教科)です。ファウンデーションコースは少人数でしたので、丁寧に教えてくださり、大変役立っています。大学学部に入ってからの授業では、ファウンデーションで学んだ内容も出てきたりするので、焦ることなく授業を受けることができています。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A.朝9時に始まりみっちりと授業があります。お昼は簡単にサラダを作ったりして食べていました。週末や休みは、Llandudnoに住んでいたので街に出たり、ホストファミリーと出かけたり、友達に会ったり、料理をしたりして過ごしていました。
通学のバスの中では、毎日BBCラジオを聴きリスニング力を高めていました。ホストマザー、ファーザー共に、先生をしておられたせいか、宿題でわからない箇所があるとサポートしてくれたり、約2500文字のプロジェクトワークに取り組む際には、色々意見を頂いたりし、助かりました。ただ、金曜日は勉強はしないと決め、ホストファミリーとの時間を大切にしていました。
〈大学学部進級後について〉
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごしかたを教えてください。
A.オンラインに上がるパワーポイントで復習や課題をしています。また、テニスサークルに入っているので放課後はテニスをして、ジムに通っています。大学寮のキッチンやバーで友達と過ごすことも多いです。ストレス発散にもなるので料理を楽しんでいます。テニスサークルは、部員たちは試合に向けて毎日のように活動しており、それに加え週一回ソーシャルパーティをしているので、本当に私生活は充実していて楽しいのですが、勉強に遅れをとるといけないので、時には断る勇気も必要かな、、と思っています。
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 大学寮です。
Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。
A. フラットメイトが男女混合なのは海外ならではだと思います。ご飯も自分が食べたいものを好きな時間に食べています。所属サークルのみんなでクラブに行くこともあります。それでもレクチャーは真面目に受けて課題をこなしています。
〈留学全般について〉
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A. 助けてくれる人は沢山いますが、基本的に自分のことは自分でやらなければならないので、留学前よりは自立できていると思います。一緒に寮生活をしている学生たちや、テニスサークルの仲間たちは、男女混合で色々な国籍ですので、いろんな意見を持った人たちに出会えます。
Q. 留学先で大変だったことは何ですか?
A. 初めは食生活が変わり健康面で苦労しました。イギリスは日本と比べ寒いので慣れるまで時間がかかりました。コミュニケーションのもどかしさもまだあります。
Q. 英語力に関する不安はいつごろどのように克服しましたか?
A. 語学力は日本の大学受験用のテキストや単語帳でつくと思います。Ted talksを見たり、通学時間にpodcastsのBBCラジオを聴いたりしています。まだまだ英語は勉強中です。
Q.  経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?
A. 奨学金制度は使っていませんが、食費で週に80ポンドほどと決めています。日本の大学生とくらべ外食や遠くに行くことも少ないですし、周囲の学生たちは、ファッションや持ち物には余り関心がないので、そういう面でお金はあまりかからないと思います。
〈その他〉
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A. 留学してよかったことは、日本とイギリスに自分の居場所ができることです。日本に戻ったら家族と友達、沢山の大切な人がいて、イギリスに来てもホストファミリーと友達、先生方がいます。こちらの大学に来ている学生は、遊びながらも勉強を真面目にしているので刺激を受けています。留学をしたからこそ、得られたものだと思います。留学というと、『海外での生活への憧れや、楽しそう、かっこいいから行ってみたい』と思われるかもしれません。私も、留学している先輩たちのSNSなどを見て、そのような憧れをもっていました。実際は、イギリス人と同じレベルで勉強しなければならず本当に大変で、また生活面で解決すべきことも多く、食事についても自分で準備しなければならず、かっこいいだけではありません。実際に留学を経験してみないとわからないことばかりで、新しいことに日々挑戦していくのは大変なことも多いですが、それ以上のものが得られると思います。私は今がとても充実しています。また、自分への自信に繋がります。留学したからこそ、イギリスと日本の両方のいいところが見えるようになりました。10代のうちにそのような経験ができるのはとても幸せなことだと思います。

<2016年インタビュー>

小山  睦くん

出身高校:都立千早高等学校(東京)
出身大学/学部:英国立バンガー大学 / 心理学とビジネス

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A. 日本に自分の最高に求めているものがなかったことと、高校に指定校推薦制度があったからです。日本にいると、英語かビジネスのどちらかしかできないと思っていましたが、留学をすれば、どちらもハイレベルに達することができると判断しました。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 母校から高校一年生の時にバンガー大学のIFU短期語学研修に参加したのでもともと知っていました。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. ありがたく、コース後も手厚いサポートを施していただいているところです。ホームステイ先、先生方を知っているうえで学部に進級できるというのも大きいかもしれません。
Q. バンガー大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. サポートがしっかりしているし慣れているからです。誰も困った顔をせず助けてくれます。学生イベントも多いのもいいことかなと思います。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うことは何ですか。
A. 学部での勉強経験はまだ浅いですが、アカデミックな部分は相当養われたのかなと思います。でも個人的には、個性が強く人とは違う考えを持った人たちと話し合ったりできたのが良かったのかなと思います。日本人だけなので同じ立場から高め合うことができたと思います。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. 月に何度かは友達と遊びに行ったり、地域のサッカークラブに参加させていただき、試合をしたりしました。
〈大学学部進級後について〉
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。
A. フラットメイトと料理を作ったり喋ったり、サークルで運動したり、読書をしたりしています。
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 大学寮です。
Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。
A. 美味しい各国の料理を無料で楽しめます。いろんな珍しいことやニュースについてどう思っているか生の声をシェアできます。
〈留学全般について〉
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A. 英語、日本の良さの再確認、コミュニケーション力です。
Q. 留学の経験を今後どのように活かしていきたいと思いますか?
A. まだわかりませんが、英語力や海外についての知識を活かして仕事をしていきたいです。
Q. 留学となると、語学力、費用がネックになる人が多いようです。英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?
A. 英語力に関しては、正直まだ克服していません。でも考えても無駄なのでとにかく前に進み、目の前のことだけやるようにしています。あとはできるだけ英語に触れることです。経済面では、バンガー大学の奨学金(年間2000ポンド)をいただいています。

<2016年インタビュー>

中島  玲寧さん

出身高校:立命館慶祥高等学校(北海道)
出身大学/学部:英国立バンガー大学 / クリエイティブ学部メディアと演劇学科

私は、英語をぺらぺら話せるようになりたいと小さい頃からずっと思っていました。いつかは海外で勉強したいと思っていたところ、通っていた高校の推薦枠に国際大学連合を見つけ、入学を決意しました。イギリスの大学に決めたのは、演劇を勉強したかったからです。

ファウンデーション・コースでは、私の勉強分野に合わせ、演劇の先生から授業を受けることができました。マンツーマンでの演劇のレッスンはとても楽しく、充実していました。実技はもちろん、学術的な面でもしっかり基礎から教えていただき、大学での勉強にも役立ちました。本当に感謝しています。

学校の先生やホストファミリーとのやりとりのおかげで、英語は渡英後3か月言いたいことをほとんど形にして話せるようになりました。私の場合、昔から英語が好きで単語も割り合い覚えていたので、まるっきりゼロからの英語ではありませんでしたが、それでも言い回しなど知らなかったものは沢山ありました。ファウンデーション・コース卒業後や、大学に進学してからの長期休暇に帰国した際には、その度に単語や言い回しを忘れることもありましたが、思い出す過程を何回か経験した今は、日本語と英語の切り替えが早くなったように感じます。

当時お世話になったホストファミリーは、大学に入学したあともよく家に呼んでくれ、一緒にご飯を食べることもありました。「れいなは私たちの娘だよ。」と私をいつも支えてくれています。学校が終わりくたくたになって帰ると母がご飯を作って待ってくれている経験は、10代のころにしか味わえないものだと思いますが、母国を離れてもその有難みを感じられることはとても幸せでした。学校の皆さまとホストファミリーには、感謝してもしきれません。

大学に入学してからは、1年目は寮、2年目からは学部で仲良くなった友達とフラット(シェアハウス)で暮らしていました。

大学入学後は、学部の課題で忙しい時もありましたが、休みの日もあり充実していました。メディア学部では、論文のほかに映像、ラジオ音声の制作や小説、演劇の創作などさまざまな種類の課題があります。グループでの活動が主になるので、個人のちょっとした態度やコミュニケーションの不足から活動に支障が出ることは多々ありました。もちろん大変でしたが、それ以上に自分の好きなことができることが嬉しかったです。コミュニケーション力が養われたことも良かったと思います。

就職活動は、大学2年生の3月ごろから初めました。(日本の大学生だと3年生始めの時期です。)5月に帰国してから、東京で海外大学生や留学生向けの合同説明会や単独説明会などに参加し、本格的な就職活動をしました。上記のような説明会では英語を話せる人は沢山いるかもしれませんが、高校を卒業してからすぐにイギリスに渡り、学士号を取る人は少ないと思います。10代でイギリスに渡り4年間滞在する行動力や忍耐力、イギリス英語を話せるという部分は、アピールできると思います。

クリエイティブ学部では5月に授業がすべて終わり、7月に卒業式がありました。(学部によって卒業時期は異なります。)卒業が日本の大学生たちとずれてしまうため、入社の時期も遅くなってしまいますが、企業によっては調整してもらえる場合もあります。

海外大学への進学を考えている方、とくに今まで一度も海外に行ったことがない方には、ぜひ行ってみることをおすすめします。周りの人間が自分と同じ言葉や文化をもっている生活は、とても楽で幸せですが、その当たり前の生活から離れてみることで発見することは山ほどあります。私は、イギリスで生活をして、今まで大事にしてきたものをより一層大事に思うことができ、知らなかったものを次々と吸収することができました。

<2016年インタビュー>

新居  紀孝さん

出身高校:西大和学園高等学校(奈良)
出身大学/学部:英国立バンガー大学 / 生物医科学
就職先:PwCコンサルティング

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A. 英語と専門分野を同時に習得すると、就職に有利だと考えたからです。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 母校に、ファウンデーションプログラムの講師が説明会に来てくれたことで知りました。高校との繋がりが深く、同じ高校の先輩達がIFUを通じて留学していたので安心できたからです。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. 大学学部に進級するまでに必要な語学力が身に付いた点です。
Q. バンガー大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. バンガーを希望した理由は、3年で学士号を取得し卒業が出来、就職できるからです。良かった点は、勉強に集中できる自然環境や、図書館、学部棟等の施設に恵まれていた点です。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うことは何ですか。
A. 大学学部に進級するまでに必要な語学力や専門知識が身に付いたことです。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?)
A. 文法の授業です。卒業論文やテストを含む記述力を必要とする場面で役立ちました。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. ホームステイをしていたため、ホストファミリー宅から通い、授業を受けた後は、ホストファミリーと団欒し、宿題をしたりして過ごしました。休みの日は、ホストファミリーやクラスメイトと旅行などをしたりして過ごしました。
〈大学学部進級後について〉
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。
A. クラブ活動(ジャパニーズソサエティ)で日本の文化を紹介したり、日本語を教えていたりしていました。長期休暇は近くのヨーロッパの国へ旅行したりしていました。
Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。
A. 数学のレベルは日本やアジアの国が高いので、数学の授業では中国人のクラスメイトと上位を競っていました。
〈留学全般について〉
Q. 留学となると費用がネックになる人が多いようです。経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?その他、経済面に関して何かありましたら教えてください。
A. 奨学金は利用していません。経済面に関しては家族の負担を極力減らすように、3年で卒業できるバンガー大学を選択しました。
〈就職活動について〉
Q. いつごろから、どのような形で就職活動を始めましたか?
A. 大学2年の頃から、東京で開催される海外大学生用の就職フォーラムを、夏休みの期間を利用して始めました。
Q. 日本企業は英語を使って仕事をできる人材として、海外大学卒業生の採用に積極的だといわれていますが、就職活動中、それを感じましたか?
A. 感じました。就職フォーラムで参加している企業は、海外大生の英語力などを期待していると感じました。
Q. 現在、どこで、どのような仕事をしていますか?留学経験が現在の仕事にどのように活かされていますか?または、留学経験を活かして、今後どのようなことをしたいと思っていますか?
A. 外資系コンサルティングファームで業務・システムコンサルティング業務を行っています。英語力が主に活かされています。この前も外国人だけのプロジェクトに自分1人で参加するなどグローバルな働きが出来ています。今後も、英語でのコミュニケーション、文書作成を活かしていきたいです。
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A. 日本の大学より勉強面、生活面でも大変だと思いますが、人生で一度きりの選択なので、思い切って海外の大学へ進学するのも一つの選択肢だと思います。自分の中ではとても良い経験だと思いました。

<2016年インタビュー>

原田  ラウラさん
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出身高校:福岡雙葉高等学校(福岡)
出身大学/学部:英国立バンガー大学 / 心理学部

Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A. 哲学か心理学を勉強するには、レベルの高いヨーロッパの大学の方が適していると考えたためです。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 福岡雙葉高等学校とIFUが提携しており、高校時代の先生からの勧められました。
Q. トリニティーファウンデーションコースで学んで良かったと思うことは?
A. 正しく美しいイギリス英語を学べた事が一番大きかったです。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. 勉強以外の生活面から、手助けをしてくださった点。バンガーから遠く離れていても、信頼できるスタッフが英国内にいるという安心感を常に感じることができた点。
Q. バンガー大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. バンガー大学の心理学は世界的にとても進んでいるからです。また、とても素敵な友人や教授と心理学を勉強できる点も良かったと思っています。
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うこと。
A. 私の場合は、福岡雙葉高等学校三年時に、ファウンデーション・コースの一部を受講できるというシステムだったため、バンガーでのファウンデーションコースは半年でしたが、大学で必要になるスキルを全て学べました。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?)
A. プレゼンテーションの授業ではファウンデーションコースで習ったことを活かすととても褒められます。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. 学校での授業ももちろん大切ですが、ローカルの人との関わりを積極的に作って勉強すると効果的だと思います。
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。
A. 基本的にはcore booksの予習復習です。他には、部活の練習など、リラックスタイムも大切です!
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 一年生のときは学生寮に滞在し、2年生になった今はホストファミリーと住んでいます。シェアハウスするよりも安く済んでいます。
Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。
A. 今度、社会心理学のテストで朝9時にエッセイタイトルを渡されて8時間かけて書くという試験があります。
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A. 日本と違う価値観を持つ友人をたくさん得れたことです。
Q. 留学先で大変だったことは何ですか?
A. アルバイトを見つけることです。今年はギリシャレストランでアルバイトをしていました。今は、地元の人たちに日本語を教えるアルバイトを実現するため、頑張っています。
Q. 留学の経験を今後どのように活かしていきたいと思いますか?
A. 自国の文化を広く伝え、自分が将来家族を持ったら広い世界観を持って生活したいです。
Q. 留学となると、語学力、費用がネックになる人が多いようです。英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?
A. 私の場合は高校時代によく日本語を勉強している留学生と接していました。その時に、彼らが日本語を間違えて言っても全く恥ずかしいことだとは思わなかったので、自分もそれだったら間違いを恐れずにトライするべきだと思った時に不安はなくなりました。おそらくこちらに来て2ヶ月目ぐらいだと思います。
 Q. 経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?その他、経済面に関して何かありましたら教えてください。
A.私は奨学金制度を使っていません。そのため家族から切り詰めたお金をいただいていますが、先ほど書いたように、アルバイトをするなどしてやりくりしています。
 Q.留学経験を活かして、今後どのようなことをしたいと思っていますか?
A.私は将来演技の方向を志望していますが、副業としてインターネットビジネスを始めたいと考えています。大学では色々なアイディアをサポートしてくれる先生方がたくさんいらっしゃるので、失敗を恐れずにこれから頑張ろうと思っています。
 Q.海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A.正規留学には1年留学とは全く違う達成感があります。全く違う世界観の友人をたくさん作って自分自身の世界観を見出せます。海外の大学進学は人として大きく成長させるものだと信じています。自分にできるかな、、、と不安を感じられているなら、一度だけの人生、後悔のないようにトライする事が大事です!

<2015年インタビュー>

 今野  咲子さん
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出身高校:都立千早高等学校(東京)
出身大学/学部:英国立バンガー大学 / ジャーナリズムとメディアスタディ
学生代表として、International Student Ambassadorsを務める。
就職先:Science in Sport Plc(イギリス)

Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A. 当初は日本の4大を希望していましたが、やはり英語「を」勉強ではなく、英語「で」専門性を身に着けたいと思ったため。また勉強したいと思っていた学問は海外で発展しているということと、日本でそのような学問を教えている大学が少ないためです。
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うこと。
A. 集中してアカデミックイングリッシュを学ぶことができたということ。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?)
A. よかったと思うことに関連していますが、エッセイライティングの授業は常に役に立っていると思います。
Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. 課題が出されたら必ずやるのはもちろんのこと、予復習にも取り組む。勉強とそれ以外のメリハリをつけて、体を動かしたり友達と遊んだり。これといって特別な過ごし方は日本にいた時と変わりません。
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。
A. 授業の前日までに読まなければならない図書を読んで授業ノートを作る。量がかなり多いので、毎日こまめにこなしています。グループワークがあるものは授業前にコースメートと会って話をまとめていたりもしています。学業以外ではJapanese Societyで幹部をやっていたので日本・日本語に興味がある人と交流をしたり、友人と食事持ち寄りパーティーなどをして過ごしています。時間があるときは、旅行に行ったりもしています。
Q. 滞在方法について教えてください。
A. 進級して1年目は大学の寮で他の学生たちと賑やかに過ごし、2年目は自分で場所を探しフラットシェアをしていました。3年目は、Anglican Chaplaincyというバンガー大学の寮でもあり、キリスト教の教えの元のアコモデーションにて生活しています
Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。
A. 社会に一回出てから大学に入った人や同じように留学しに来た学生が多いので同い年やその自国の人からだけでなく授業中のディスカッションやクラブ活動中で様々な話を聞くことができる。
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A. 精神力です。何もかも自分でやらなければならなくなったので、何が起きても怯えず立ち向かう強さが得られたと思います。同時に日本の常識が通用しないので(自分の思うようにならないので)、ある種の諦めがつきました。またトラブル解決能力などはついたと思います。
Q. 留学先で大変だったことは何ですか?
A. 上記で述べたとおり常に事が自分の予想を超えて起きるので、それを自分で動いて解決しないといけないこと。常に自己主張をしていくという習慣がつきました。
Q. 留学の経験を今後どのように活かしていきたいと思いますか?
A. 私の希望する職種柄、就職活動と就職後に英国で身に着けたタフさと専門性が必ずどこかで役に立つと考えています。なので、私が社会で働くために活かしていけると思っています。
 Q. 英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?
A. ファンデーションコースでの英語の勉強と、コース外での自主学習が学部進級時に不安を和らげてくれたと思います。私の場合、英語力に不安というか、未だにいくら勉強しても英語力が足りないと思いますし、英語が母国語でない限りついてまわる問題なので今も継続して勉強しています(洋書を読んだりなど)。
Q. 経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?その他、経済面に関して何かありましたら教えてください。
A. 経済面ですが、我が家は決して裕福な家庭ではありません。両親がしっかりしていたために私が小さいときから学資保険を組んでいて、それが高校卒業時に満期になりそれを利用しました。あとは大学から少額ですが奨学金もいただいています。また、トリニティファウンデーションプログラムにて、自分も参加した高校生の短期英国研修にアルバイトとして学生たちのサポートをさせてもらっています。足りない分はローンを組んだりしています。住んでみるとわかると思うのですが、大都市でなければ交際費などはほとんどかからないのと、学割サービスが豊富なので想像よりは生活費は掛からないです。それでも、ある程度節制した生活は気をつけています。
Q. 現在、どこで、どのような仕事をしていますか?留学経験が現在の仕事にどのように活かされていますか?または、留学経験を活かして、今後どのようなことをしたいと思っていますか?
A. バンガー卒業後は言語学・コミュニケーション学専攻で、ヨーロッパ圏内の大学院に進学したいと考えています。大学院卒業後は卒業時の状況によると思いますが、日本又は英語圏で報道関係の会社で記者として働きたいと考えています。そこでは今までの経験を生かした取材をすることができたらと思っています。
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A. これをやりたいと、何か目的をもって海外大学に進学したなら、きっと自分の世界を広げていくことができると思います。自分は外国に出て何がしたいのか、しっかりと自分を見つめて、自身に問いかけてください。外国に行ってから、やっぱり駄目だったなら時間もお金も無駄になります。日本を出るしかないと思ったなら、ぜひ挑戦してください。きっと本気だとわかってくれたなら、周りも応援してくれます。一人の先輩として、海外大学進学を希望するあなたを応援します。

<2014年インタビュー>

英国、アイルランド、米国大学正規入学