学生の声:西イングランド大学 進学

増田  幸将さん

出身高校:桐光高等学校 (神奈川) / マスタードシードアカデミー
在籍大学/学部:英国立西イングランド大学  1年生 / 国際関係と政治学
学部ジャンル:哲学と政治学

〈留学前〉
Q. 海外の大学に進学した理由について教えてください。
A. 英語というスキルを身に着けることで、自分の将来の選択肢が大きく広がると感じたからです。また、日本にいると感受できない多様な文化や国民性を知りたかったからです。
Q. IFUをどのようにして知りましたか?IFUを通じて留学することに決めた理由を教えてください。
A. 浪人時代の予備校がIFUと締結しており、海外留学の選択肢があるということを知りました。決めた理由として、予備校の先生方やIFUを通して海外大学に進学した先輩方の話を聞いて刺激を受けたことです。また、リスニングやスピーキングに対して苦手意識を強くもっていましたが、IFUの入学試験にはそれらが含まれていなかったことも理由の一つです。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. 集団授業とはいえ、少人数で授業を行っているため、先生方や生徒との距離感が近かった点です。また、毎週ネイティブの先生やIFUのスタッフの方が一人一人に対して面談を開いてくれるので、現地でも困ることがほとんどありませんでした。
Q. 西イングランド大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. もともと、イギリスに留学すれば3年で学位を習得できるという点で、金銭と時間の面で大きな負担軽減に繋がると感じ、イギリスの大学で勉強しようという考えは持っていました。そのうえで、専攻したかった国際関係学部を受講でき、また写真で見たブリストルに惹かれ、西イングランド大学を選びました。実際行ってみて、日本人があまり多くないということもあり、言語的な面だけでなく精神的な部分でも成長できたと感じています。また、大学がインターナショナル生に向けて様々なイベントを開催してくれるので、多くの出会いの場があることも、生活の大きな支えになっています。
Q. 保護者の方は、海外大学進学について、どう思っておられましたか?現在、(海外でたくましく成長し、海外で頑張っているあなたの姿を見て) 海外大学進学について、どのように言って/感じておられますか?
A. 僕の両親は、やりたいことをやらせてくれる寛容さと、留学させてもらえる経済力を持っていたため、割とスムーズに留学を許諾してくれた印象があります。ただ、元々英語は得意でなかったという点で、最初主に母親が心配そうにしていました。ですが、IFUが定期的に勉強態度や成績の報告をしていただくことで、不安がかなり軽減されたと両親が言ってました。現在も、応援してくれています。
〈ファウンデーション・コースについて〉
Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うこと。
A. 英語を聞いて話すことに自信がついたと思います。実際、最初は授業ではついていくのに必死で先生の質問に答えることさえ厳しかったのですが、コースが終了する頃には、多少の受け答えをすることができるようになり、その点大学に入って色々な人たちとコミュニケーションをとるうえで、大きく役に立ちました。
Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役に立ちましたか?)
A. ファウンデーション・コースのTerm2から始まる専門科目の授業は、現在学部での授業を理解し、またついていくのに大きく役に立ちました。専門科目は、大学の専攻科目に応じて受講するもので、僕の場合、歴史と社会学を受講していました。また、Writingの授業のおかげで、大学で課題として課される論文を書く作業がかなり容易になったとともに、自信をもって提出できるようになりました。このWritingのスキルはネイティブの生徒でさえ知らない人が多く、言語的に不安がある留学生にとって非常に重要なツールになり得ると思います。
Q. ファウンデーション・コース中のホームステイはいかがでしたか?
A. ホームステイを通じて、英国の家庭料理、地元の観光スポットなど、大学寮に直接入っていたら知らなかったであろうことをたくさん知ることができたというのは、面白い経験であったと感じています。一方で、家族みんなでご飯を食べたり、犬や猫などペットを可愛がるなど日本と共通する点もあり、このように比較してみるのも面白いと思います。バンガーだと、田舎ということもあり、日本の都会に住んでいる人にとっては、とりわけ色々な発見ができると思います。
〈コロナ禍での大学学部進級後・大学学部生活について〉
Q. コロナ禍の授業について教えてください。
A. 西イングランド大学では、現在基本的にすべての授業が対面で実施されているため、日本の大学よりも、学校に行く機会は多いのではないかと思います。また、すべての授業が録画されているため、万が一体調を崩してしまった場合も、後日録画授業を視聴すれば授業についていくことができます。授業や課題の頻度は、学部の先生や学年によって大きく異なると思います。僕の場合、授業は三時間のレッスンが週四回あり、授業以外の時間を利用し、指示された本や記事を読んで授業に備えています。課題は、論文を書いたりプレゼンテーションをしたりすることが求められ、一か月に一つから二つのペースで行っています。
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごし方を教えてください。
A. 平日の大半は、授業とその準備に時間を充てています。図書館は非常に広くて静かなので、勉強するのに頻繁に利用しています。また、ハイキング、ボードゲーム、バースクール(カクテル作りやスピリッツの種類などについて学ぶ場)など様々なソサエティーに参加したり、友達とレストランやパブに行くこともあります。休日は、友達と遠出したり、日本レストランのアルバイトのシフトが入っている時は、働いたりしています。ブリストルはイギリスの中でも、比較的都会であることから、映画館や多くの観光スポットがありますし、近くにはバースやカーディフといった観光都市、さらにはロンドンまでもバスだとかなり安く行けるので休日も充実しています。
Q. ファウンデーション・コース中お世話になったホストファミリーとは、学部進級後の今も交流はありますか?
A. 大学進学後も、SNSのアカウントを通じて連絡を取り合っています。その会話の中で、いつでも来ていいよと言ってもらえることは、家族が日本にいる自分にとって、大きな心の支えになっていると感じます。距離的に頻繁に会うことはできませんが、クリスマス休暇には泊りがけでホストファミリーの家に遊びに行き、非常にリフレッシュできました。
Q. ご自身の経験を踏まえて、コロナ禍の海外大学進学は難しいと思いますか?現地の様子はいかがですか?
A. コロナを不安視するが故に、海外大学進学を諦めようとしているのであれば、それは間違っていると断言できます。医療体制においても困ることはありませんし、今のところ、僕自身、生活への支障はないに等しいと言い切れます。むしろ、このように海外に行きづらい時期だからこそ、留学することに大きな意義があると感じています。
Q. (日本にいる) 保護者の方は、コロナ禍での海外での勉強・生活に対し、どのように思っておられますか?
A. コロナが猛威を振るっている段階では、ちゃんとイギリスで授業を受けられるのか、日本でオンライン受講しなければならないのではないか等、心配している親の姿が見受けられましたが、実際に日常的な生活を送り、また授業を受けているということが分かると、さほど、コロナ禍での生活を心配していないように感じます。
Q. コロナ流行から早2年になります。ファウンデーション・コース在籍中の当方の対応はいかがでしたか?
A. 手続きや支払いの面、そして精神的な部分でも非常に助けられたと思います。コロナ渦において、ファウンデーション・コースの方でも、オンライン授業であったり、録画授業など対応に追われていたと思うのですが、大きな問題もなく大学進学までサポートしていただきました。
Q. 海外大学進学を考えているが、コロナ禍であるため、海外大学進学を迷っているという方に向けて、メッセージ、経験者だからこそのアドバイスなどありましたら、よろしくお願いします。
A. 留学したことで、コロナ禍の中でも、英語を上達させようだとか、授業についていくために専門分野に関する知識を集めようなどといった、目標を継続して作ることができている点は、コロナ禍で何をするべきか悩んでしまっている人々と比べると、アドバンテージになっていると思います。
コロナ禍で海外留学をできる可能性が限られてしまっている昨今だからこそ、正規留学というのは一つの選択肢として考えられるのではないかと思います。実際、僕の高校時代の友人も、 コロナが理由で大学の交換留学の制度が利用できないと言っていました。もちろん、大学にもよりますし、今後どのようになるかはわかりませんが、どのような状況になってもファウンデーション・コースは大学に進学するまで、そしてそのあとさえもきちんと手助けしてくれると思います。以上になりますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。素晴らしい将来になることをお祈りします。

<2022年インタビュー>

英国、アイルランド、米国大学正規入学