上林 来未さん出身高校:都立千早高等学校(東京) |
Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。 A. 留学したきっかけはどこの高校に行くか探していた時、私の母が言った一言でした。母は私に留学してほしいと長い間願っていました。その後千早高等高校に入学し、当時の校長先生が後押ししてくださり、留学したいという気持ちが強まったのが理由です。 |
Q. ダブリン大学トリニティカレッジを希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。 A. 千早高等高校と国際大学連合が連携していたので、そのプログラムを利用したのがきっかけです。色々と調べ、留学する方法を母と検討しましたが、信用できる留学の仕方を私たちなりに選びました。 |
Q. ファウンデーションコースで1年勉強してよかったと思うこと。 A. 私は3か月という短期間でした。ファウンデーションコース中は英語が全く話せない私にとって大変でしたが、とても役立ちました。私がたくさんの問題を抱えていた時に、スタッフの方々をはじめ先生方、ホストファミリーの方も親身にサポートしてくださいました。 |
Q. ファウンデーションコースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?) A. 授業に役立ったことは、課題をやるときのルールを教わったことです。日本でもエッセイを書く際、資料からの写し書きは禁じられていますが、そのことをファウンデーションコースでは厳しく指導していただきました。 |
Q. ファウンデーションコース中の過ごし方を教えてください。 A. ほぼ丸一日平日授業がありました。私のクラスメートの英語力は私より高かったため、先生方が個別レッスンをしてくださりと、とても助かりました。休日はホストファミリーと過ごしていました。 |
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。 A. 毎日授業があり、朝の9時20分からは50分間教会に行っていました。教会は一学期に(四か月間)35回から40回ほど行くことが義務付けられていました。放課後は、チアリーダーのチームに入っていたので、平日はほぼ練習をしていました。休日は友達と過ごすことがほとんどでした。 |
Q. 滞在方法について教えてください。 A. 全寮制だったので、ルームメイトと寮に住んでいました。一年目は一人と住み、二年目からは二人以上と住んでいました。 |
Q. 留学経験で得たものは何ですか? A. 人種差別のことを知っていても、日本ではあまり見る機会がありません。しかし、アメリカでは差別は未だに続いており、そういうことを身近で感じ、直接話を聞く機会があったことは、すごく大きな経験でした。その他には、自分の考え方をどう相手に伝えるかなど、日本人の習慣とは異なり、勉強になりました。 |
Q. 留学先で大変だったことは何ですか? A. 英語力のなさに驚き、挫折しそうになったことです。そして、信頼できる友達を探すことも言語の壁がある中で、今思うと大変だったと思います。 |
Q. 留学となると、語学力、費用がネックになる人が多いようです。英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか? 経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?その他、経済面に関して何かありましたら教えてください。 A. 私は渡英当時は語学力に自信がなく、ファウンデーションコース中は語学の壁に苦しみました。イギリスでは、ホームステイ先がウェールズ人であったため、ウェールズ訛りの英語を話していました。そのためイギリスを出て、アメリカに行った際は米語と英語の違いに苦労しました。ただ今はどちらも聞き取れるようになり、その苦労があってよかったと感じています。今でももちろん英語力に不安はありますが、3年目から英語力に自信を持ち始めました。チアリーダーをしたことで英語力、コミュニケーション能力が上がったのは確かです。そして2013年の夏インターンシップをカリフォルニア州でした際に、たくさんの方から高い評価を頂き、自分の英語力が向上したことを確認できました。 |
Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。 A. 留学するチャンスがある方はチャレンジしてみることをお勧めします。留学をして英語力を付けるだけではなく、文化の違いを肌で感じ、日本で生活していると気づかず過ごしてしまいそうなことを、考えさせられることが多くあると思います。私は留学中、たくさんの方に出会い、親友と呼べる友達も多く作ることが出来ました。ホストファミリーの方をはじめ、人の優しさと大切さに気づかされる場面が、日々の生活で頻繁にありました。すべてが留学しないと気付けなかったことだとは思っていません。しかし留学中に得たことは私の中で大切な財産で、これからの生活に役立つと確信しています。 <2015年インタビュー> |