学生の声: セント・アンドリュース大学 進学

山田 郁子 さん

img_yamada

出身高校:同志社高等学校(京都)
出身大学/学部:University of St Andrews, Art History and Classical Studies
就職先:外務省

 Q. 海外の大学に進学した理由をお教えください。
A. ツールとしての英語を習得したかったから。また、外国という新しい環境に身を置きつつ、勉強したかったから。
Q. IFUを通じて留学して良かったと思う点を教えてください。
A. 勉強以外の生活面から、手助けをしてくださった点。バンガーから遠く離れていても、信頼できるスタッフが英国内にいるという安心感を常に感じることができた点。
 Q. セントアンドリュース大学を希望した理由。また、その大学を選んで良かったと思う点を教えてください。
A. 日本では味わえないような、町に溶け込むようなキャンパスの雰囲気と創立600年以上の伝統に魅力を感じたから。実際、町の住民のほとんどが大学関係者なので、純粋に勉学を楽しむことができ、また自分自身を見つめながら多国籍の学生と交流することができました。
 Q. ファウンデーション・コースで1年勉強してよかったと思うこと。
A. (私は4-8月までをバンガーで、9月以降をセントアンドリュースで過ごしましたが)バンガーでは英語を英語で学ぶ土台を得て、セントアンドリュースではバンガーで培った土台を基にしてさらに深く学ぶ機会を得ました。段階的に学ぶカリキュラムが整っていたことが学部進学以降もとても役立ちました。
 Q. ファウンデーション・コースで学んだ内容で、特に大学学部に入ってから役立ったことは何ですか?(どういう授業が役にたちましたか?)
A. アカデミックライティング。バンガーでは始めから千字単位のエッセイを書くことを求められたため、学部に入ってから戸惑わずに済みましたし、エッセイに関しては教授たちから高い評価を得ることが多かったです。
 Q. ファウンデーション・コース中の過ごし方を教えてください。
A. 短期留学でない以上英国で「暮らす」ことを意識していたので、ひとりで過ごす時間を作って自立できるように努めていました。ファウンデーションコースでの課題の取組みを通じて、自分なりの勉強方法を編み出すのもファンデーション時代だったと思います。一方で休日は、思う存分に他留学生と遊んでいたので、勉強と遊びの切り替えかたを学ぶことができました。
Q. 大学の授業があるときの平日の過ごし方、休日の過ごした方を教えてください。
A. 授業があるときはほぼ毎日、授業の前後に図書館で文献探し+授業の予習・復習をしました。ないとき・休日は課題をこなしながら、友人と出かけたり溜まった家事を片付けたりしていました。一年生のときは特に目新しいパーティーやソサエティのイベントに積極的に参加していたと思います(学年が上がるにつれて、だんだん落ち着いていきました)。
 Q. 滞在方法について教えてください。
A.  1年-3年までは、大学寮に住んでいました(ただ寮の部屋は争奪戦なので、抽選に漏れながら応募し続けなければなりませんでした)。4年では、セントアンドリュース郊外に友人とフラットを借りて住んでいました。
 Q. 海外の大学ならでは、、、と思ったエピソードがあれば教えてください。
A. 授業中に、学生達がためらわず(言ってしまえば、「この絵が好き」程度の感想でも)発言する姿勢には本当に驚きました。最後まで目立って発言するような生徒にはなりませんでしたが、取り残されないように必死で予習・復習をしていました。日本とは違って娯楽が少ないので、学生達が小さな遊びで子供のように楽しめている印象を受けました。水をかけあったり海に飛び込んだり、バーベキューをするだけで一大イベントとなるので、ほのぼのとした雰囲気が大学全体に漂っている気がします。
Q. 留学経験で得たものは何ですか?
A. 世界中にできた友人は一生の宝になります。また、短期留学した人とは違って「英語で学士号を取得した」経歴と努力が自信につながります。
Q. 留学先で大変だったことは何ですか?
A.  (大変、と言うほど大層ではないが)日本にいる学生・友人と「同学年」になれないという一種のもどかしさと、外国にいるうえで常に自分が異質であるということを意識する不思議さを感じていたと思います。生活面、勉強面では必ず周りの人が助けてくれるので何とかなります。
Q. 留学の経験を今後どのように活かして生きたいと思いますか?
A. 日本人であることで優遇もされたし、冷ややかな目で見られることもありました。これをふまえて、自分の立場を客観的に認識しながら、外国人と接して他国との架け橋になれたらと思います。
 Q. 留学となると、語学力、費用がネックになる人が多いようです。英語力に関する不安はどのように克服しましたか?いつごろ英語力に関する不安がなくなりましたか?
A. 英語力に関するコンプレックスは、ある意味今も持っています。ただネイティブになれないのは5年間暮らして痛感したので、外国人として自信を持ってコミュニケーションをとれば何も怖がる必要はないことを知りました。アカデミックな面では、時間をつぎ込んだ分自然と点数で評価が返ってくるので、日本の高校レベルの文法をきちんと学んで大学の講義に出続ければ大丈夫だと思います。
 Q. 経済面(留学費用)に関して、奨学金制度などを使っていましたか?その他、経済面に関して何かありましたら教えてください。
A. 奨学金制度は利用しませんでした。航空券代や旅費は確かにかかりますが、日本にいるほど交際費はかからないし、自炊などを心がけることで節約は十分できると思います。
Q. いつごろから、どのような形で就職活動を始めましたか?
A. 大学卒業後、公務員試験の勉強をはじめました。
 Q. 日本企業は英語を使って仕事をできる人材として、海外大学卒業生の採用に積極的だといわれていますが、就職活動中、それを感じましたか?また、どんなときにそれを感じましたか?エピソードなどあれば教えてください。
A.  (民間企業ではないが)先述したように、1年ほどの短期留学経験者とは違ったレベルの英語力が身についていると認識されると思います。職種柄、英語力をみる試験が複数ありましたが、どれも良くできていたようです(後に面談で言われました)。
 Q. 英語力以外で評価されていると感じた点があれば、具体的に教えてください。
A. 海外で5年間暮らしたことで、ちょっとやそっとでは折れない、心身ともに強い、と評価されたようです。最近よく言われる「レジリエンス」をアピールする上では、長期留学の経験は有益だと思います。
 Q. 海外の大学進学を考えている、または迷っている高校生へのメッセージをお願いします。
A. 海外の大学進学に踏み切るのはとても不安だと思いますが、私もはじめから自信満々で離日したわけでは決してありませんでした。ただ今は、その一歩を踏み出せば様々な出会いや新しい世界が待っていること、自分で挑戦して困難を乗り越える力を身につけられることを知っているので、思い切って外に飛び出すことをおすすめしたいです。特に、高校卒業後のみずみずしい感性を持っている時期だからこそ、海外で得られるものはきっと大きいです。また、IFUも提携大学も日本人学生を長年受け入れてきた経験があるので、よく整ったサポート体制も進学を決める一押しになると思います。

<2014年インタビュー>