研修地ダバオについて

なぜダバオなのか?

2023年、I.F.U フィリピンオフィスはミンダナオ島最大の都市、ダバオ市に設立されました。
マニラ首都圏やセブほど有名ではないものの、ダバオは都市と地方の魅力を併せ持つ大きな可能性を秘めた街です。ここでは、都会の喧騒から離れながらも、国際的で活気あふれる生活を体験することができます。

ダバオ市の最も魅力的な特徴のひとつは、その「安全性」です。
東南アジアで3番目に安全な都市として評価されており[1]、地元の人々も外国人も安心して生活できます。市民はとても親しみやすく親切で、昼夜を問わず安心して過ごすことができます。

さらに、ダバオ市のもう一つの魅力は、市民の高い英語力です[2]。
多くのダバウェンニョ(ダバオ市民)は、地域言語のビサヤ語、母国語のタガログ語、そして第2の公用語である英語[3]を流暢に話します。英語は学校や職場だけでなく、日常生活の中でも頻繁に使われています。そのため、訪問する学生は自然と実用的な英語を使う機会が増え、英語でのコミュニケーション能力と自信を高めることができます。

フィリピンの気候は日本とは異なり、「雨季」と「乾季」の2つの季節しかありません。
南部に位置するダバオ市は、ルソン島やビサヤ地方よりも暖かく、一年中夏のような気候が続きます。それでもダバオの天気は穏やかで[4]、ビーチや温泉リゾート、ハイキングなどの屋外活動に最適です。

また、日本との時差がわずか1時間であるため、身体への負担が少なく、日本人留学生や観光客にも人気の都市です。
日本から気軽にアクセスでき、異文化を体験するには理想的な場所です。

そして、ダバオが他の都市と異なるのは、日本との深いつながりがあるからです。

【日本とダバオの絆】

日本とダバオは、長年にわたり深い関係を築いてきました。
かつてダバオ市には多くの日本人移民が住み、アバカ(マニラ麻)の生産に従事していました。彼らは市の南部に「リトル東京」と呼ばれる日本人街を築き、学校・病院・商店などを運営していました[5]。
現在でも、北九州市・泉南市・浜松市がダバオ市と姉妹都市提携を結び、日本との交流は続いています[6][7]。

こうした背景をもとに、ダバオでの短期・長期コースでは、I.F.U が準備した多彩なプログラムを通して、さまざまな学びと体験を得ることができます。

【ダバオでできること】

ダバオには魅力的なアクティビティが数多くあります。
短期研修に参加する皆さんは、毎日新しい発見と体験に出会えるでしょう。
ここでは、ダバオでおすすめのスポットをいくつか紹介します。

マーケット

ダバオ市内には多くの市場があり、新鮮な果物や野菜・調味料などを手頃な価格で購入できます。

サマール島

フィリピンは美しいビーチで有名です。ダバオ市からボートで約20分の場所にある「サマール島」もそのひとつ。
隣の「タリクド島」では、透き通る海の中でサンゴ礁や多様な海洋生物を見ることができ、シュノーケリングに最適です[9]。

フィリピンダバオ国立博物館 

ダバオ最大の博物館で、地域の自然・文化・歴史を学ぶことができます[10]。
展示を通して、ダバオの多文化的背景と豊かな自然環境を体感できます。

ミンダナオ子ども図書館(MCL)

I.F.U フィリピンオフィスは、日本の児童文学作家・松居友氏とその妻エイプリルリン氏によって2013年に設立されたNGO「ミンダナオ子ども図書館」と提携しています[11]。
ダバオ市から車で約3時間のキダパワン市にあり、明るい笑顔の奨学生たちが迎えてくれます。
学生たちは彼らと交流し、生活の様子や夢を知り、たくましく生きる姿にきっと感動することでしょう。

ダバオ市内の交通手段

広いダバオ市内では、さまざまな交通手段が利用されています。
最も一般的なのは「ジプニー」と呼ばれる乗合バスで、フィリピン文化の象徴でもあります。安くて便利で、市内の主要道路を走っています。

タクシーは4人まで乗車可能で、日本よりも料金が安く、初乗り50ペソ(約130円)+1kmあたり13.50ペソ(約35円)です。

近年では「Grab」という配車アプリも普及し、安全で快適な移動手段として人気があります(料金はやや高めです)。
また、「トライシクル」や「トライシカッド」と呼ばれる三輪車も住宅地などで利用できます[12]。

ようこそ、ダバオへ!

ダバオは、学びと発見に満ちた素晴らしい街です。
この若く活気あふれる都市で、ぜひ貴重な体験を積んでください。
I.F.U フィリピンオフィスのスタッフ一同、皆さまを心よりお待ちしています。

参考資料

  1. Numbeo — “Crime Rankings by Region”
  2. Cornell Asian Studies — “Tagalog Research”
  3. Cervantes, M. F. — “SWS: 47% of Filipinos ‘competent’ with English language”
  4. Discover Davao — “Understanding the Weather Patterns of Davao Region”
  5. Evelina, A., Campado, A. — Barangay Mintal, Davao City: The Little Tokyo of Prewar Philippines
  6. Embassy of Japan — “Davao-Japan Exchange”
  7. SunStar — “Davao City Eyes to Visit 3 Japan Cities in April”
  8. TripAdvisor — “Bankerohan Public Market Reviews”
  9. Samal City Government — https://www.samalcity.gov.ph/
  10. National Museum of the Philippines — https://www.nationalmuseum.gov.ph/nmp-davao/
  11. Mindanao Children’s Library — https://mindanaochildrenslibrary.com/
  12. OpenStreetMap — “Davao City Public Transportation”

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